静電気の原因になる素材とは?|快適に過ごすための対策法はこれだ!
もくじ
静電気が発生する原因
すべての物質はプラスとマイナスの電気を含んでいて、通常は同じ数あるので安定した状態を保っています。(電気を帯びていない状態)
しかし物質がこすれ合ったりするとバランスが崩れ、一方はプラスの電気(プラスの静電気)、もう一方はマイナスの電気(マイナスの静電気)を帯びて帯電します。
この状態は体や衣服に静電気が溜まって静止している状態で、バランスの良い状態に戻ろうとしている状態です。
周囲に水分が多く存在すると帯電は解消されやすくなりますが、乾燥しているとなかなか解消されません。
特に冬は乾燥する時季なので放電されずに体などに蓄積されてしまいます。
静電気が発生するとなぜ痛いの?
静電気を帯びた衣服を脱いだり、帯電したドアノブに触ろうとしたときなどに、バッチ!と痛みが走ることがあります。
これは静電気を帯びた物質は元のバランスの取れた状態に戻ろうとするためです。
プラスに帯電(プラスの静電気)した人の手が、マイナスに帯電(マイナスの静電気)したドアノブに近づくと、バランスを取り戻すためにマイナスの電気がプラスに帯電した人の手に戻ろうとして、電流が流れ放電されます。
つまり人の体に電気が流れ感電している状態で、痛みを感じるためです。
肌や髪の保湿で痛みを防ごう!
静電気の放電による痛みを防ぐには、
◆帯電しにくい状態を作る
・帯電しにくい素材の組み合わせで服を選ぶ
・帯電列の位置が近い素材同士を選んで着る
素材の帯電列
◆帯電しても解消できる状態を作る
・衣類を選択する際に静電気防止効果がある柔軟剤を使う
・外出前に静電気防止スプレーを衣服にかける
◆肌や髪の保湿
・日頃からハンドクリームやトリートメントを使ってこまめに肌や髪の保湿をする
肌が水分を多く含んで潤っていれば、水分を通して静電気が放出されやすくなります。
少しでも快適に過ごすための対策法
トラブルを避けて快適に過ごすための具体例を紹介します。
潤滑油の働きをする柔軟剤の使用
柔軟剤を使って仕上げると繊維同士の滑りが良くなり、衣類同士の擦れ愛による静電気を抑えられます。
また、柔軟剤の成分は繊維の表面に、電気を外に逃がす層を作るので静電気が溜まりにくくなります。
衣服の組み合わせ
繊維にはマイナスの静電気を帯びやすいもの、プラスの静電気を帯びやすいもの、静電気を帯びにくいものがあります。
電気はプラスとマイナスが引き合うので、衣服の帯電列が離れているほど強い静電気が発生します。
・強い静電気が発生する組み合わせ
ナイロンとポリエステル
ウールとポリエステル
など
・静電気が発生しにくい組み合わせ
アクリルとポリエステル
ナイロンとウール
など
静電気防止スプレーで放電を促す
静電気防止スプレーは、静電気の発生を防ぐと同時に、特殊な水の層をつくって瞬時に放電するアースの役目を果たすので、スカートのまつわりつきなどの防止や、洗濯できないコートやスーツなどの防止がきます。
外出前に、衣服から約20センチ離して30センチ四方に4秒程度スプレーしましょう。
花粉症対策にもなる静電気防止
静電気が発生すると、粒子が細かい花粉などが引き寄せられます。
ウールやポリエステル素材の衣類に静電気が発生すると、花粉が引き寄せられる量は2倍近くに増える場合もあるそうです。
ですので、洗濯の際に柔軟剤を使ったり、外出前に静電気防止スプレーを使用すると、静電気の発生が抑えられるので花粉の付着を抑えることができるので、花粉症対策にもつながりますよ。