手掌多汗症って何科を受診すればいいの?原因や症状・治療法とは


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手掌多汗症とは

多汗症は腋の下や手のひら、足の裏、頭や顔など全身に汗をかく「全身性多汗症」と、手のひらや足の裏など局所に汗をかく「局所性多汗症」に分類されます。

手のひらに過剰に汗をかく手掌多汗症は局所性多汗症に含まれ、手のひらと併せて足の裏にも発症することが多く、掌蹠多汗症(しょうせきたかんしょう)と呼ばれているそうです。

手掌多汗症は手汗とも呼ばれ、幼少期や思春期に発症することが多いですが、学生や社会人になって勉強や仕事に支障をきたし、自覚すことが多いそうです。

 

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手掌多汗症の原因

手掌多汗症の詳しい原因はわかっていないそうですが、交感神経の働きの高まりで汗を分泌する「エクリン腺」が活性化し、手のひらや足の裏に過剰に発汗すると考えられているそうです。

日本では人口の5%程度が発症しているそうで、人間関係や職業選択に影響が出たり、寝ているとき以外は汗が出ているという人もいるそうですよ。

 

手掌多汗症は何科を受診すればいいの?

手掌多汗症は、学生や社会人になってから自覚すことも多く、病気と気づかずに悩んでいる人も多いそうです。

手の汗が気になる場合や日常生活で支障を感じる場合などには、まずは皮膚科を受診しましょう。

手掌多汗症にはガイドラインがあり、明らかな原因がないのに6ヶ月以上過剰に手のひらに発汗が認められ、下記の項目が2項目以上当てはまる場合に手掌多汗症と診断されます。

・初めて発症したのが25歳以下であること
・発汗が左右対称にみられること
・睡眠中には発汗しないこと
・多汗が1週間に1回以上あること
・家族歴がみられること
・上記によって日常生活に支障をきたしていること

 

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手掌多汗症の治療法

手掌多汗症の治療には内科的治療による保存的治療と、外科的治療による手術療法があります。

内科的治療

内科的治療には以下の治療法があります。

 

◎塩化アルミニュウムによる外用治療

塩化アルミニュウム外用薬は制汗作用がある液体の塗り薬で、軽症の場合に効果があるそうです。

継続的に使用すると、皮膚がかぶれてしまう副作用があるそうです。

 

◎イオントフォレーシス

手のひらや足の裏を水道水の入った容器に浸し、微弱な電流を20分ほど流す治療法です。

初めは毎日行い、汗の量が減ってきたら数日間ごとに繰り返す必要があり、根治治療ではないため継続的に治療する必要があるそうです。

 

◎ボトックス注射による注射療法

エクリン腺の活動を抑制するボツリヌス菌毒素から抽出したボトックスを注射し、過剰な発汗を抑える治療法です。

ただし、手のひらや足の裏は保険適用外だそうです。

 

◎内服治療

発汗を抑える抗コリン剤を内服する治療法ですが、口の渇きなどの副作用があるそうです。

外科的治療

ガイドラインでは、内科的治療で効果がない場合に手術療法が推奨されているそうです。

 

◎内視鏡的胸部神経遮断術

全身麻酔で、腋の下から内視鏡を見ながら多感の原因の胸部交感神経幹を遮断します。

ただし、手の汗が止まっても、頭部や背中など他の部位の汗が増える代償性発汗が高確率で起こるそうです。

手術をする場合は、主治医から代償性発汗について十分に説明を受け、理解した上で判断しましょう。

 

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