間質性肺炎と肺炎の違いとは|症状や余命・治療法はうつるの?


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間質性肺炎と肺炎の違い

肺炎は、細菌やウイルスなどの病原微生物によって肺が侵される病気で、感染性の肺炎と非感染性の肺炎があります。

肺炎の大部分は感染性肺炎で気管支や肺胞に炎症を起こします。

これに対して間質性肺炎は病名ではなく、肺胞と肺胞の間の壁である「間質」に炎症を起こしている状態の総称です。

感染性の肺炎

◆細菌性肺炎
ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌などの感染源を吸い込んで発病

◆ウイルス性肺炎
インフルエンザウイルス、アデノウイルス、麻疹ウイルス、サイトメガロウイルスなど吸い込んで発病

◆真菌性肺炎
真菌(カビ)を吸い込んで発病

◆マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマニューモニエという細菌(細菌とウイルスの中間のような生物)を吸い込んだり接触して発病

非感染性の肺炎

◆薬剤性肺炎
薬を点滴したり内服したことが原因で、肺に予期せぬ有害な反応が生じ発病

◆アレルギー性肺炎
カビや動物性蛋白質などの有機物、化学物質などを繰り返し吸い込みアレルギー反応を起こし炎症が発生し発症

 

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間質性肺炎の症状

肺胞に炎症を起こす肺胞性肺炎は、高熱が出て咳とともに黄色や緑色などの痰がたくさん出ます。

早期にしっかり治療することで、肺胞の中の膿を洗浄することで後遺症もなく完治することが期待できます。

間質に炎症を起こす間質性肺炎は、呼吸困難や呼吸不全を起こし、痰を伴わない乾いた咳が続きます。

 

間質性肺炎の原因

間質性肺炎の原因には、

・アスベストをはじめとする粉じん吸引によるもの
・カビや羽毛などへのアレルギー反応によるもの
・抗がん剤などの薬剤や放射線照射によるもの
・関節リウマチや皮膚筋炎などの膠原病(自己免疫疾患)によるもの

などがありますが、原因が特定できない間質性肺炎もあります。

原因を特定できない間質性肺炎を「特発性間質性肺炎」といいます。

 

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原因不明の「特発性間質性肺炎」余命は?

間質性肺炎は原因によって治療法が異なるので、問診や血液検査、胸部X線撮影、コンピューター断層撮影など各種検査を行います。

検査をしても原因を特定できない場合は、特発性間質性肺炎と診断され国の指定難病に該当します。

特発性間質性肺炎は病状によって数種類に分類され、その中でも患者数が最も多いのが「特発性肺線維症」で、肺の線維化が進むと間質が厚く固くなり肺が膨らみにくくなります。

そのため肺活量が低下して、酸素の吸収効率が悪くなって咳や呼吸困難などの症状が現れます。

症状の進行が早く、そのままにしていると肺が機能しなくなり、呼吸不全に至ってしまい、平均余命は診断後3~5年程度とされています。

 

間質性肺炎はうつるの?

間質性肺炎は、細菌性肺炎やウイルス性肺炎などの感染性の肺炎ではないのでうつりません。

治療法は原因によって違います。

 

◆アレルギーや薬剤が原因の場合

アレルゲンや薬剤などの原因物質を遠ざけるだけで改善することがあります。

炎症がひどい場合は、副腎皮質ステロイドで炎症を抑えます。

 

◆膠原病などの自己免疫疾患

副腎皮質ステロイドに加えて免疫抑制剤を使用します。

 

◆特発性肺線維症

抗線維化薬のニンテダニブ、ピルフェニドンなどの新薬で、線維化の速度を制御します。

また、特発性間質性肺炎は厚生労働省の指定難病なので、重症度分類などの特定の条件をクリアすると、難病医療費助成制度によって医療費の助成を受けることができます。

 

風邪などの感染症による急性憎悪

急性憎悪とは、風邪などの感染症をきっかけに急激に病状が悪化することで、治療を行っても呼吸不全が進行して致死率が非常に高くなりますので、日頃から手洗いやうがい、タバコを吸う場合は禁煙をしましょう。

間質性肺炎は種類によって進行の速度は違いますが、一度壊された肺の組織はもとに戻りませんので、早期の段階で診断して治療を受けることが重要です。

少しでも疑わしい場合は、自己判断せずに専門医の診断を受けましょう。

 

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