脳の老化防止対策|その原因や防ぐ方法と働きを良くする食べ物
脳の老化防止と最大酸素摂取量
脳や体は生後から30歳までは成長し、いろいろなことができるようになります。
30歳から60歳は社会では働き盛りの世代で、少しずつ肉体と思考の衰えを感じるようになります。
肉体や脳の変化には、脳を働かせるために必要な最大酸素摂取量が大きく影響しているそうです。
最大酸素摂取量とは、体重1キロあたり1分間に摂取する酸素量のことで、20代でピークを迎え、年を重ねるごとに緩やかに減少していきます。
そのため30歳ごろから、段々と脳の働きが弱まってくるのだそうです。
また60歳ごろからは少しずつ脳が萎縮し始め、老化によって身長も縮まります。
最大酸素摂取量が減ると酸素不足で筋肉を動かす神経細胞も死んでしまい、力が出ず走ることが難しくなり、歩くことも大変になってしまいます。
なので最大酸素摂取量をできる限り減らさないように維持することで、脳の老化を遅らせることができます。
脳を活性化する「ジョギング」
脳を活性化するに一番オススメなのが「ジョギング」です。
ジョギングすると肺活量を増やすことができるので、脳に酸素が行き渡り高度な知的作業をつかさどる前頭前野を、活発に働かせることができます。
ジョギングのスピートは無理せず自分にあったスピートで行いましょう。
無理せず長続きするようにスローペースでも構いません。
ジョギングでも難しい場合は、10分ほどゆっくり歩き、次の10分は汗ばむくらいの速さで歩く、次の10分はゆっくり歩くを繰り返す「インターバル速歩」がオススメです。
週に1回くらいでも自分にあった距離で行ってみてください。
走ったり歩いたりすることをやめてしまうと、体も脳も衰えてしまうので自分にあったペースで挑戦してみてください。
脳の中のメモ帳「ワーキングメモリー」
脳に52の領域に分けられるそうです。
このうち10野と46野が脳の衰えに重要な領域だそうです。
10野は、問題を解決する時や創造的なことをする時に使われる領域で、複雑な課題を処理するのに不可欠な領域です。
46野は「ワーキングメモリー」という一時的な記憶が保存される領域だそうで、脳の中のメモ帳のような領域だそうです。
歳を重ねると脳が萎縮して、10野も46野のワーキングメモリーも機能が低下してしまい、計画的に物事を進めたり、状況に合わせた適切な判断をすることが難しくなり、物忘れも多くなってしまいます。
そんな脳の衰えを遅らせるには、「暗算」がオススメです。
簡単な暗算で脳を使う習慣があれば脳が鍛えられ、記憶力も増していきます。
また、一日の予定を頭に入れて行動したり、前の日の出来事を日記に書いて思い出す作業をすると、ワーキングメモリーを鍛えることができますよ。
脳の働きを良くする食べ物
脳の働きを良くする食べ物を「ブレインフード」と呼ぶそうです。
コリンというビタミン様物質を含む食べ物やコリンの原料となる食べ物を食べると、アセチルコリンという神経伝達物質が作られるそうです。
このアセチルコリンには、記憶を助ける役割があるとされていて、ワーキングメモリーをうまく機能させると言われているそうです。
◆脳にいい食べ物
・大豆製品
・卵
・青魚
・サーモン
・ナッツ類
・ハーブ
・スパイス類
・ビタミンB群