アナログ戻しのトラブルが急増しているそうですよ|特にお年寄りは要注意!
もくじ
アナログ戻しとは
アナログ戻しとは、NTT一般電話から光電話に変更した電話回線や電話番号を、NTT の一般電話(アナログ回線)に戻すことです。
光回線の電話サービスを利用するには電話番号が必要になります。
もともとNTT一般電話を持っている場合は、光回線の電話サービスに移行する際、その電話番号を引き継ぐことができ、持っていない場合は050などで始まるひかり電話でのみ利用可能な電話番号(IP電話)が必要になります。
以前はフレッツ光(光コラボ)ひかり電話から別の光コラボの電話サービスに電話番号を引き継ぐ場合は、「アナログ戻し」が必要でしたが、2019年7月から光コラボ間での事業者変更(乗り換え)ができるようになったため、現在は基本的にアナログ戻しは必要がなくなっています。
ただし、例外としてソフトバンク光のホワイト光電話の場合や、NTT固定電話発番→おとくライン、NURO光でんわ→ホワイト光電話にする場合はアナログ戻しが必要だそうですよ。
しかし、電話番号を引き継がなくても良い場合はアナログ戻しをする必要はありません。
アナログ戻しができないケース
現在使用中の電話番号を継続して利用することができない場合があります。
◎管轄・収容局が異なる住所へ引越しする場合
・NTT東日本、NTT西日本をまたがる引越しの場合
・他都道府県へ引越しする場合
・NTTの管轄・収容局が異なる場合
◎IP電話番号の引き継ぎ
050から始まるIP電話番号は、ひかり電話でのみ利用可能な電話番号なので、電話番号をを引き継ぐことはできません。
アナログ戻しのトラブルが急増しています
現在は光回線が主流ですが、アナログ回線に戻せば料金が安くなるなどと勧誘し、手続代行や不要なサービスで高額な請求をされるなどのトラブルが増えているそうです。
国民生活センターによると、2020年度のアナログ戻しに関する相談件数は873件、21年度は1398件と増えているそうです。
21年度の相談者は、70代以上の高齢者が7割を締めているそうで、申し込んでいない補償サービスが含まれていたり、断ろうとすると違約金を請求されたり、高額な工事費用を請求されたなどの相談が寄せられているそうです。
トラブルを防ぐには
トラブルを防ぐために、まず勧誘してきた事業者名をしっかり確認しましょう。
大手の有名通信会社やその代理店を名乗っていても、実際は全く関係のない業者であるケースがあります。
また、アナログ回線に戻す手続きは、代理店などの第三者に依頼する必要はなく、NTT東日本、NTT西日本に直接申し込むことができますし、両者ともアナログ戻しの勧誘自体行っていません。
勧誘を受けた場合は、費用や契約内容、解約条件などをよく確認し、必要ない場合はきっぱり断りましょう。
総務省はアナログ戻しを希望する場合は「第三者に頼まなくても、自分で簡単に手続きができる」(消費者行政第一課)とし、費用や条件は局番なしの「116」でNTTに問い合わせるよう呼びかけているそうです。
不安に思った場合やトラブルになってしまった場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等に相談しましょう。
==>> 消費者ホットライン「188(いやや)」