肩こりの原因ってなに、解消法は?
もくじ
肩こりの主な原因は筋肉疲労なの?
肩こりの主な原因は筋肉疲労です。
肩こりは、首から肩や背中のあたりの筋肉が疲労して緊張状態に陥った症状のことで、疲労物質がたまった筋肉が固くなり、神経が刺激されて痛みなどを伴うことがあります。
また放置していると慢性化して、頭痛やめまい、吐き気など体調を崩す場合もあり、その他にも加齢による衰えや内臓の疾患、日常生活による影響などが考えられます。
◆筋肉疲労
筋肉が疲れて固くなると血流が悪くなり、筋肉に疲労物質がたまり、さらに疲労物質が血管を圧迫したり末梢神経を刺激したりして、凝りや痛みを引き起こします。
筋肉疲労以外の肩こりの原因
筋肉疲労以外にも加齢による衰えや、内臓疾患などの病気、日常生活する上での影響などが考えられます。
加齢による衰え
頚椎は背骨の中でも最も頻繁に動くので、肩こりにも深い関わりがあります。
椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たす椎間板は、加齢とともに潰れて薄くなり骨同士が擦れて、とがった骨棘(こつきょく)ができ肩こりの原因になります。
椎間板の老化は40歳を過ぎた頃から始まり、一度老化すると元には戻らないそうです。
さまざまな病気
肩こりのケアをしても全く改善されない場合は、病気が関連しているかもしれません。
それぞれの症状に合った治療が必要かも?
◆頚椎椎間板ヘルニア
椎骨をつなぐ椎間板が華麗とともに変性し後方に飛び出る病気です。
そのため椎間板の後ろにある神経が圧迫されて、痛みやしびれなどの症状が出ます。
◆狭心症、心筋梗塞
狭心症や心筋梗塞は心臓から離れた肩や首に症状が出やすいそうです。
特に心臓の左側に関連痛が起きやすいそうで、突然肩こりを感じてすぐ消えたときや、胸が締め付けられるような感じが伴う肩こりには注意が必要です。
◆肩関節周囲炎(五十肩)
40代50代に多い五十肩は、廊下のほか方に負担がかかりすぎると起こるとされ、夜中に痛み眠れないこともあります。
一般的に回復まで数ヶ月から数年かかるそうです。
日常生活での行動
普段の何気ない習慣や動きが筋肉疲労の原因になることがあるので、癖や習慣を変えるだけで肩こりが改善されることもあります。
◆肥満と運動不足
体重が増えれば増えるほど背骨に負担がかかり、肩こりを感じやすくなります。
また運動不足は血行不良の原因になり、急に運動をすると筋肉が疲労して肩こりを起こすことがあります。
普段から適度な運動を心がけ結構を促進しましょう。
◆ハイヒール、合わない靴
ハイヒールは重心がつま先に偏り、太ももや腰だけでなく肩にも無理がかかります。
また足に合わない靴を履いて、歩く姿勢が変わるのも肩こりの原因になります。
◆目の疲れ
小さな字を見たり、長時間パソコンやテレビの画面を見たりして目の神経が疲れると「眼精疲労」になり、そのまま目を酷使すると血行不良が起こり、首こりや肩こりの原因となります。
合わないメガネやコンタクトレンズも肩こりの原因になります。
◆悪い姿勢
寝ながらテレビを見たり、猫背など姿勢が悪いと首や肩に負担がかかり肩こりの原因になります。
自分でできる肩こりのケア方法
肩こりの多くは、血行不良や首や肩の周りの筋肉を包む「筋膜」や筋肉と骨をつなぐ「腱」の炎症が原因です。
普段から自分でできるマッサージやストレッチなどでケアしましょう。
温熱療法
慢性的な肩こりの場合は、肩を温めて血流を促すことが改善に効果的です。
38度~40度の熱すぎないお湯にゆっくり浸かって筋肉の緊張をほぐしましょう。
心身ともにリラックスできますよ。
簡単マッサージ
肩こりを感じたら、マッサージや指圧で硬くなった筋肉をほぐして血流を促しましょう。
自分で触ってコリコリと感じられる場所は、筋肉が萎縮して固まっていので刺激すると痛みを感じます。
痛くても気持ちよく感じるぐらいの強さでマッサージすると肩こりが緩和されます。
ただし力を入れすぎないように注意しましょう。
ストレッチ
ストレッチは緊張した首や肩をリラックスさせ、疲労を取り除くのに有効です。
仕事や家事の合間などに休憩を兼ねて行うと、肩こりの予防にもなります。
◆首のストレッチ
①両手を額に当て5秒ほど額を押しながら、同時に頭を前に出すようにする。
②片手を側頭部に当て、頭を押し合うようにする。左右5秒ほど。
③両手を組んで後頭部に当て5秒ほど頭を押しながら、同時に頭を後ろへ押すようにする。
◆首のストレッチ
①首をゆっくり前後に倒す。1回5秒程度を5~10回。
②首をゆっくり左右に倒す。1回5秒程度を5~10回。
◆肩のストレッチ1
①背筋を伸ばして肩の力を抜く。
②両肩を同時に引き上げて25秒ほど止め、力を抜いて一気にストンと下ろす。5~10回。
◆肩のストレッチ2
①肘を伸ばして腕を肩の高さまで水平に上げる。
②体を正面に向けた状態で腕と顔だけゆっくり右へ回す。
③同様に左へ回す。左右5~10回ずつ行う。
◆背中のストレッチ
①肘を曲げて片方の手首を胸の高さで握る。
②正面を向いたまま握った手を後ろに引き、片側の背中を5秒ほど伸ばす。
③握る手を替えて、反対側も同様に伸ばす。左右5~10回ずつ行う。
◆上腕、肘のストレッチ
①手首と肘が同じくらいの高さになるようにして、胸の前で手のひらを合わせる。
②両手を押すように力を入れて首を少し前に曲げ、力を抜いて元の姿勢に戻す。1回5秒程度を5~10回。
◆肘、背中のストレッチ
①肘を伸ばして両手を胸の前で組む。
②背中を丸めて手を前に突き出し、5秒間息を吐く。組んだ手のひらを外側に向けて前に伸ばす。①②を5~10回