結核に感染して年間1万5千人以上が発病してるんだって!
決して侮ることができない結核
かつては「国民病」ともいわれ、不治の病として恐れられていましたが、医療や生活水準が向上して今では完治できるようになりました。
しかし、2018年に日本国内で新たに結核を発病した人は1万5590人だそうで、発見が遅れれば死に至ることもあり、亡くなられたかは約200人で先進国の中でも日本は屈指の結核が多い国だそうです。
結核の症状
結核は結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気で、せきやくしゃみなどの空気感染でうつります。
せきやくしゃみによって、結核菌が混じったしぶきが空気中に飛散し、周囲の人が吸い込むことで感染してしまいます。
初期症状はせきやたん、発熱など風邪に似ていて、2週間以上たんの絡むせきが出たり、微熱や体のだるさが続く場合は早めに病院に行きましょう。
また、お年寄りの場合は体重の減少や食欲減退など、呼吸器以外の症状が出ることもあるので、特に注意が必要です。
老衰だと思っていたお年寄りが、結核を発症していて治療を始めたら元気になったということもあるそうですので、定期的に検診を受けましょう!
結核菌に感染したら必ず発症するの?
結核菌に感染しても全ての人が必ず発症するわけではありません。
健康な人なら多くの場合は免疫力によって菌の増加が抑えられ、休眠状態になり一生発症しない場合もあります。
体力が低下したり、他の病気などで免疫力が落ちている場合などに結核菌に感染した場合は、結核菌が増殖して体の組織を侵して発症する可能性が高いです。
このようにすぐに菌が増殖して発病する場合や、休眠状態から1年以上とか何十年以上もたってから発症することもあります。
症状が進むとせきやたんとともに結核菌が空気中に排菌(吐き出される)されてしまいます。
結核の治療
治療が必要になった場合は、一般的に3~4種類の薬を6~9か月飲めば完治します。
抗結核薬
・イソニアジド
・リファンピシン
・ピラジナミド
・エタンブトールまたはストレプトマイシン
ただし、持病がある場合は完治までに時間がかかる場合もあります。
また、結核菌をたくさん排菌している場合は入院が必要になります。
治療する場合は医師の指示通りに薬を飲み続ける必要があります。
途中で止めてしまうと、薬の効かない耐性菌になることもあるので非常に危険です。
高いお年寄りの死亡率
「死の病」と呼ばれた結核は、医療や生活水準が向上して今では完治できるようになりましたが、
お年寄りは呼吸器以外にも症状が出る場合もあり、お年寄りの死亡率は高いので、せきやたんなどの主要症状が出なくても、早期発見のために定期的に健康診断を受けましょう!