皆既月食が赤い理由とは|2021年はいつもより満月が大きく見えるスーパームーン
もくじ
皆既月食とは?
月食とは、月が地球の影の中を通過するときに、月が暗く見えたり、欠けたように見えたりする現象のことで、太陽、地球、月が一直線に並んだ満月の頃に起こります。
月食には半影食と本影食の2種類あります。
本影食
太陽光がほぼさえぎられた地球の濃い影を本影と呼び、月の一部または全部が本影に入った状態のことを本影食といいます。
本影は濃い影なので月がはっきり欠けたように見え、月の一部が本影に入った状態を「部分月食」といい、月の全部が本影に入った状態を「皆既月食」といいます。
月の全部が本影に入る「皆既月食」が起きても、完全に暗くなるわけではなく月は赤みを帯びて見えます。
半影食
半影は太陽光の一部が地球からはみだした本影を取り囲む薄い影のことで、月の一部または全部が半影に入った状態のことを半影食といいます。
半影は薄い影のため、見た目では月が欠けているかははっきりとはわかりません。
皆既月食が赤い理由とは
「皆既月食」が起きても、完全に暗くなるわけではなく月は赤みを帯びて見えます。
これは、太陽光には波長の長い光や短い光を含んでいるためです。
太陽光が地球の大気の中を通過する際に、波長が短い青い光は大気によって散乱され、大気を通過することができませんが、波長の長い赤い光は散乱されにくいので、大気を通過することができます。
そのるため、大気中で屈折して地球の影の中に入り込むため、赤い光が月面を照らし月が赤黒く見えます。
また、大気中にチリなどが少ないとオレンジ色に見え、多いと黒っぽく見えるそうです。
2021年はスーパームーン皆既月食
2021年5月26日の満月は、一年に12~13回見える満月のうちで最も大きく見える「スーパームーン」で、皆既月食のタイミングが重なることは比較的珍しいそうです。
前回は2015年9月28日でしたが日本からは見えなかったそうで、次回見ることができるのは12年後の2033年10月8日だそうです。
このなかなか見ることができない天体ショーを、日本全国で観察することができるそうですよ。
北海道西部、東北地方西部、中部地方西部、西日本では欠けた状態の月が昇ってくる「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」となるそうです。
皆既月食の始まる時間
国立天文台によると、月は18時44分ごろから欠け始め(部分食の開始)、皆既食の始まりは20時9分ごろ、食の最大は20時18分ごろ、皆既食の終わりは20時28分ごろ、部分食が終わるのは21時52分ごろだそうです。
気になる26日の天気ですが、九州は南部を中心に雨が降るようですが、北部は月を見られる所もあるそうです。
沖縄と中国、四国から北海道は広い範囲で晴れるようで、「スーパームーン皆既月食」を観察するには最適な天気になるようですよ。
ただし、北海道や東北などは気温が低くヒンヤリするところもあるようなので、上着などをきて楽しみましょう。