水虫の原因ってなに?|指の間の水虫は細菌の二次感染に注意しましょう!
水虫の原因は白癬菌
水虫は白癬菌というカビの一種が足などに感染して発症する病気です。
医学的には「足白癬」と呼ばれ、白癬菌は皮膚の表面を覆っている角質に含まれる脂分を栄養分にしています。
主に角質が厚い足に感染しやすく、足の裏だけでなく足の縁から甲に向かって3~4センチほどは角質が厚く、特にカカトはアキレス腱を覆うように上の方まであり、白癬菌が増えやすい湿度や温度なので水虫になりやすいです。
水虫の主な症状
水虫の症状には、
① 足の裏や指の股の皮膚がめくれたり、じくじくする
② 皮膚がカサつく(特にカカト)
③ 小さな水膨れができる
などがあります。
②のカサカサするタイプの足白癬は、かゆみが少ないので気が付かず放置してしまい、白癬菌が増殖して爪にも入ってしまい爪水虫になってしまうこともあります。
指の間の水虫は二次感染に注意!
指の間がじくじくするタイプは、糖尿病や動脈硬化などの基礎疾患があると、皮膚のただれから細菌感染の二次感染を起こしやすいので注意しましょう。
糖尿病の場合は「壊疽(えそ)」を引き起こし、脚を切断することになってしまうこも少なくないそうですので、十分に注意しましょう。
水虫の予防方法
家庭内で水虫にかかっている人がいると、歩いた部分に菌をばらまいているので家族にうつりやすいです。
特にマットなど素足で共有する部分には注意が必要ですし、浴場やスポーツクラブなど多くの人が共有する場所は、ほぼ100%白癬菌が検出されるので注意が必要です。
しかし白癬菌が中に侵入するには約1日かかるので、その間に予防処置をしましょう。
予防するには、涼しくして、乾かして、清潔にすることが大切です。
おすすめの予防方法
・ナイロンのストッキングは非常に蒸れやすいので、手足がベタつく人は綿の靴下をこまめに履き替えるが、絹やウールの靴下がおすすめです。
・靴は3足くらいをローテーションし、中が乾くてから履く。
・帰宅したらすぐに靴下を脱いで、シャワーと石けんでよく足を洗って乾かす。
・お風呂場のマットは使わず、バスタオルをバスマット代わり使って毎回洗う。
まずは皮膚科専門医を受診しましょう
白癬菌の有無は、皮膚科の顕微鏡検査で10分程度で調べることができます。
しかし、市販の水虫の薬を塗ってしまうと、一度塗っただけでも2週間くらいは菌が検出できなくなってしまうので、まずは皮膚科専門医を受診しましょう。
また、汗による湿疹の「異汗性湿疹」や手のひらや、足に膿を持った水膨れができる「掌蹠膿疱症」などは、見ただけでは水虫と区別がつかず、全く違う治療法はなので、必ず専門医で診断・治療しましょう。