尋常性乾癬とは|症状や原因、治療方法は・他の人に感染するの?


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尋常性乾癬とはどんな病気?

乾癬(かんせん)とは、全身にくっきりとした赤い斑点(紅斑)ができる炎症性の皮膚疾患のことです。

有病率は欧米で2~3%で、日本では0.1~0.2%程度だそうですが、生活習慣の欧米化などに伴い近年では患者数が40~50万人と増加傾向にあるそうです。

あらゆる年代で発症するそうですが、特に中年期以降に多く発症し、女性よりも男性のほうに多く発症するそうです。

また、乾癬には症状により5つのタイプに分類され、乾癬患者の約90%は尋常性乾癬で、境界のはっきりとした紅斑が特徴的で、少し盛り上がることもあるそうです。

 

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乾癬の症状

乾癬は症状により以下の5つのタイプに分類されます。

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

乾癬患者の約90%は尋常性乾癬で、境界のはっきりした紅斑、皮膚が盛り上がる浸潤(しんじゅん)、肥厚(ひこう)、銀白色のかさぶたのような鱗屑(りんせつ)、ボロボロとはがれ落ちる落屑(らくせつ)が主な症状です。

全身どこにでもでき、特に肘や膝、頭や腰など、皮膚が刺激を受けやすい場所にできやすく、爪にもできる場合があります。

関節症性乾癬(かんせつしょうせいかんせん)

乾癬性関節炎とも呼ばれ、関節が腫れたり、痛んだり、関節が変形すこともあり、関節リウマチに似ていますが、異なる病気です。

関節の腫れは、手や足の指の第一関節に多く見られ、首から背骨、アキレス腱、足の裏などにも痛みや腫れが見られます。

膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)

発熱や皮膚の発赤とともに無菌性の膿疱(うみを持った水疱)がたくさん現れますが、無菌性なので周りの人にうつすことはありません。

発疹が手のひらや足の裏、指先など一部だけにみられる限局型と、急な発熱、悪寒、全身倦怠感とともに全身に発赤と膿疱が現れる汎発性膿疱性乾癬があります。

乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)

尋常性乾癬が全身に広がり、全身の皮膚の90%以上が赤みを帯び、細かい鱗屑がはがれ落ちる状態(紅皮症)で、発熱や悪寒、倦怠感などを伴います。

皮膚の血流量が増えるため、心拍出量が増加し心電図異常が見られ、皮膚から体温が奪われるため基礎代謝が亢進し、脱水や浮腫(むくみ)などの症状も見られます。

乾癬の治療が不十分だったり、不適切な治療や治療を行わなかった場合などに発症します。

滴状乾癬(てきじょうかんせん)

子供や若者に多く、風邪などの感染症がきっかけとなり、特に扁桃腺炎が誘因となることが多く、直径1cm程度の小さな水滴大の発疹が全身に現れるのが特徴です。

感染症を治療することで治ることが多いですが、何度も再発を繰り返すと尋常性乾癬に移行することもあるそうです。

 

他の人に感染するの?

乾癬(かんせん)という読み方から、他の人に感染する病気と誤解されやすいですが、他の人に感染する病気ではないそうです。

はっきりした原因は分かっていませんが、何らかの環境因子、遺伝滝な素因、免疫が過剰に反応する自己免疫疾患であることは分かっているそうで、それらが複数重なって発症すると考えられています。

 

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乾癬の原因

乾癬の原因は、詳細なメカニズムについては解明されていないそうですが、遺伝的要因と環境的要因の相互作用によって、免疫異常が生じ発症すると考えられています。

遺伝的要因

乾癬は家族内発症の割合が高く、欧米では家族内発症が20~40%、日本では4~5%に見られ、

また、双子を対象とした調査では二卵性よりも一卵性のほうが発症一致率が高かったことなどから、遺伝的な素因が関与していると考えられています。

環境的要因

外傷や紫外線、不規則な食生活、季節、感染症、薬剤、精神的ストレス、メタボリックシンドロームなど、様々な環境因子が発症、悪化因子と考えられています。

免疫異常

免疫に異常が生じると、自分自身を攻撃し炎症などの症状を引き起こしてしまう場合があり、サイトカインというタンパク質が過剰に作られることにより、皮膚症状や関節症状が引き起こされると考えられています。

 

乾癬の治療法

乾癬は適切な治療を行うことで、症状をコントロールすることが可能だそうですが、治療には長期間かかることもあります。

しかし、新しい薬剤などが開発され治療の選択肢が広がっているそうです。

年齢や症状、重症度などに応じて単独あるいは複数を組み合わせて行われます。

外用治療

炎症を抑えるためのステロイド外用薬、細胞の異常な増殖を抑える活性型ビタミンD3外用薬などの塗り薬を主に使用する治療で、混合剤を使用する場合もあります。

光線治療

皮脂に紫外線を照射する治療法で、UVA(長波長紫外線)を使うPUVA療法と、UVB(中波長紫外線)を使うナローバンドUVB療法などがあり、

週2~3回の頻度で行います。

内服療法

Tリンパ球の働きを抑制する免疫抑制薬「シクロスポリン」、表皮の異常な増殖を抑えるビタミンA誘導体「レチノイド」、炎症を抑えるPDE4阻害薬「アプレミラスト」などの飲み薬を使用します。

注射療法(生物学的製剤による治療)

上記の治療で効果がない場合や関節症性乾癬で行われる治療で、

免疫機能に関わるTNF-αなどのサイトカインの働きを弱めることで炎症を抑える治療です。

 

生活習慣の乱れに注意!

乾癬の患者数が増加傾向にある一因は、肥満やメタボリック症候群だそうです。

日頃からバランスのいい食生活を心がけ、生活習慣の乱れに注意しましょう。

治療中は皮膚への刺激の少ない衣服を使用することを心がけ、風や扁桃腺炎などの感染症にかからないように、こまめに手洗いやうがいをして予防しましょう。

精神的なストレスも症状を悪化させるので、無理せず信頼できる皮膚科専門医に相談しましょう。

 

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