腸の不調を改善すには|体に与える影響や役割と健康を保つ食べ物
もくじ
腸は第二の脳と呼ばれています
腸は消化器官としてだけでなく、脳や心臓、肝臓、腎臓など多くの臓器と連携しながら、体全体のバランスを維持しているそうです。
そのため腸の不調を放っておくと全身に支障をきたしてしまいます。
腸には約1億個の神経細胞があり、脳に次ぐ多さだそうですよ。
そして腸が自ら判断する機能があることから「第二の脳」とも呼ばれているそうです。
腸の調子が悪いと脳へメッセージが伝達され、あらゆる臓器に伝わり不調を起こしたり、悩みやストレスが腸に伝わり腹痛になったりするそうです。
腸は最大の免疫臓器
腸には免疫細胞の約7割が存在しているので、免疫力を高めるには腸の環境を整えることが重要です。
腸の粘膜は粘液によりウイルスなどの侵入をブロックしているそうですが、小腸は大腸に比べ粘液が少ないためウイルスに感染してしまうケースがあるそうです。
そのため新型コロナウイルスが小腸から感染しているケースがあるそうで、重症化してしまう人の多くは、腸内の健康状態が良くないことがわかっているそうです。
感染対策のためにも腸内環境を整えましょう。
腸の不調の原因とは
健康を害するお酒やタバコは腸にとってもよくありません。
お酒を飲みすぎると腸の壁に隙間を作ってしまうリーキーガット症候群になる可能性が高まり、腸壁の隙間からウイルスや毒素が血管に侵入してしまい、全身に運ばれトラブルになってしまいます。
タバコは吸うと血流が悪くなり、腸の粘液が減少して腸内のバリアー機能が落ちてしまいます。
また、幸せホルモンといわれるセロトニンは、脳の中で2%、血液で8%、腸では9割作られるそうです。
うつ病の患者さんには便秘や下痢など腸の不調が多いそうで、心の健康と腸内環境は密接なつながりがあると考えられているそうです。
腸の不調は精神状態にも影響するので、腸内環境を整えることは精神疾患の改善も期待できるそうですよ。
腸の不調を改善する食べ物
腸内細菌の種類が多いと腸の健康を保つことができるので、色んな種類の食材を取りましょう。
食品数が増えると、それをエサにする腸内細菌の栄養素が増えるので、活発に働くようになるそうです。
特に以下の四種類は、腸の健康を保つ強い味方になるそうですよ。
① ヨーグルトや納豆などの発酵食品
② 海藻やごぼうなどの水溶性食物繊維
③ バナナや玉ねぎに含まれるオリゴ糖
④ 青魚に多く含まれるEPA、DHA
発酵性のある糖質に注意
ヨーグルトや納豆など腸にいいといわれるものを食べても、お腹の調子が良くならない場合があります。
原因としてFODMAP(フォドマップ)が考えられるそうです。
FODMAPとは、小腸では吸収されにくい発酵性の4種類の糖質の総称だそうです。
① オリゴ糖:納豆、きな粉、ごぼう、玉ねぎ、えんどう豆、にんにく、豆腐、小麦など
② 二糖類:牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなど
③ 単糖類:はちみつ、果物など
④ ポリオール:シュガーレス菓子、プルーン、イチジク、マッシュルームなど
日本人の75%は乳糖不耐症と言われているそうで、ヨーグルトがあわないひとが結構多いそうですよ。
食事日記などをつけて、不調の原因となるフォドマップ食品を避けて、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。