巻き爪は何科に行くべきか|歩かなくなったら要注意!原因・予防方や治療法とは
もくじ
巻き爪とは
巻き爪とは爪が内側に巻き込んでいる状態のことで、足の親指に起こることが多いそうです。
足の爪はもともと内側に巻こうとする力があるそうですが、歩くと爪を押し開こうとする力が加わり、この2つの力のバランスで爪の形を保っているそうです。
巻き爪は単に爪が巻いている状態なので痛みはありませんが、爪が皮膚に食い込んで炎症を起こしたり傷つくと痛み、放っておくと膿が出たりする「陥入爪(かんにゅうそう)」になってしまいます。
◎巻き爪
・爪が巻いている状態
・陥入爪と同時に起きることもある
・矯正治療やケアは全額自己負担
◎陥入爪
・傷や炎症、痛みがある
・爪が巻いていない場合もある
・治療は保険適用(ただし矯正治療は保険適用外)
歩かなくなったら要注意
陥入爪の症状がひどくなると、痛みで歩きにくくなり普段の生活に影響が出てしまい、かばって歩くようになって膝や股関節など他の部分を痛めてしまうこともあるそうです。
また、入院生活が長くなったり、コロナ禍で外出を自粛したりして歩くことが急激に減ると、知らずしらずの間に巻き爪になっている場合もあるそうです。
歩くことが少なくなった人は、巻き爪の状態であるき始めると、爪が皮膚に食い込んで陥入爪になる可能性があるので、歩かなくなった人は巻き爪に注意しましょう。
巻き爪の主な原因
巻き爪の主な原因は、爪の切り残しや深爪、足の形に合わない靴、指に力が入らない歩き方などだそうです。
爪の切り残しや深爪は、爪が皮膚に食い込み陥入爪の原因になります。
足の形に合わない靴を履いていると、地面からの力が親指に加わると同時に、人差し指で押されるなど過剰な力が加わり、親指の爪が巻き爪になってしまいます。
また、足が靴の中で前に動いてしまい爪が圧迫され、巻き爪や陥入爪になる原因になります。
指に力が入らない歩き方だと親指に体重がかからないため、地面からの力が加わらないので、爪が内側に巻こうとする力が働き巻き爪になってしまいます。
巻き爪の予防法
巻き爪を予防するためには、爪の切り残しや深爪、足の形に合わない靴、指に力が入らない歩き方を改善しましょう。
爪の切り方
皮膚に爪が食い込まないように「スクエアカット」で、爪の変形を防ぎましょう。
◎スクエアカット
・爪の両端の角を残すように直角に切る
・入浴後など、爪が柔らかくなっていると切りやすい
・葉の部分がカーブでない直線の爪切りを使いましょう
・皮膚の先端と同じか、やや長めに切るのが目安
・角が気になる場合は爪やすりを使う
靴の選び方
足が靴の中で前に動いて足や爪に負担をかけない靴を選びましょう。
・靴ひもや面ファスナーで足首と足の甲を固定できるもの
・爪先から靴の先まで1~1.5センチほど余裕があるもの
・ヒールを履く場合は高すぎず足が前に動きすぎないもの
歩き方
親指側にしっかり重心を乗せ足指を使って歩きましょう。
・背筋を伸ばしてつま先を正面に向けまっすぐ足を出す
・かかとから着地し足裏全体に体重をかける
・親指でしっかり蹴り出す
巻き爪は何科で治療したらいいの?
巻き爪を受診する場合は、皮膚科、形成外科、整形外科などを受診しましょう。
ただし、巻き爪や陥入爪の診療をしていない場合があるので、事前に電話などで確認するか、巻き爪の矯正をしますなどと標ぼうしている病院を探しましょう。
巻き爪の治療は、ワイヤーなどを使った矯正とセルフケアを組み合わせる治療が一般的だそうです。
セルフケアは、スクエアカットで爪の変形を防いだり、テーピングして爪の食い込みを緩和したり、足の指がしっかり地面につくような歩き方をして改善します。
セルフケアをしても痛みが続く場合は、巻き爪の矯正を行います。
軽症の場合は、クリップ法で爪が平らになるように矯正し、重症の場合はワイヤー法で爪の先端に穴を開け金属のワイヤーを通して矯正します。
爪が食い込んで炎症を起こし膿んでいたり、腫れ上がって膨らんでいる場合などには、フェノール法による手術が行われる場合があります。
食い込んでいる爪を部分的に切除し、フェノールという薬品を塗って爪を生えなくする方法で、入院する必要がなく治療期間も短く済むそうです。
どのような治療をするかは、担当医によく相談しましょう。