低温やけどは見た目以上に重症化する場合があるので注意が必要です!
冬場に多発する湯たんぽなどによる低温やけど
消費者庁の報告によると、湯たんぽによるやけどが特に多いそうです。
お湯を入れるタイプや電子レンジで温めてから使用するタイプなど、どんな湯たんぽでも低温やけどは起こるそうです。
2015年11月から2020年10月までの5年間で108件報告されているそうで、そのうち31件は治るまでに1ヶ月以上かかっているそうです。
見た目以上に重症化する低温やけどに注意!
低温やけどは「痛い」「熱い」などの自覚症状を伴わずに起こります。
そのため皮膚の深い部分にまで及んで重症化してしまうことも少なくありません。
44度で3~4時間、46度で30分~時間、50度で2~3分で、低温やけどになってしまうそうですので、皮膚が薄く間隔が鈍っている事が多いお年寄りは特に注意が必要です。
湯たんぽだけでなく、電気アンカや電気毛布、こたつ、使い捨てカイロなど、長時間体に当てて使うものには十分に注意しましょう。
主な低温やけどの事例
主な低温やけどの事例を紹介します。
湯たんぽ
① 湯たんぽを布団の中に入れて寝ていたら、右足踵の内側に2センチほどの低温やけどを負った
② 湯たんぽのフタを取ろうとしたら、熱湯が吹き上がり顔や手に火傷を負った
電気毛布や電気アンカ
① 長時間電気毛布を使っていたら、足の指8本が低温やけどを起こし、治るのに半年近くかかった
② 電気アンカに足を乗せて寝たら、足が熱くて目が冷めた
③ 使い捨てカイロを両足のスネに1日貼っていたら、水ぶくれができた
など
低温やけどを防ぐには
低温やけどを防ぐには、体温より少し温かい程度の心地よい温度でも、体の同じ部分を長時間温めないようにしましょう。
就寝中は特に気を付けましょう。
電気毛布は高温では使用せず、電気アンカや湯たんぽは布団が温まったら、布団から出すようにしましょう。
電子レンジで温めるタイプの湯たんぽは、取扱説明書に書かれている時間以上加熱すると、破裂や発火事故を起こす危険があるので注意しましょう。
低温やけどの応急処置
痛みや赤みがある場合は、流水で冷やすと症状を抑えることができます。
10~30分くらいかけて、水道水などの流水を直接幹部にかけましょう。
水ぶくれがある場合は破らないように注意しましょう。
氷で冷やす場合は、皮膚の薄いお年寄りや乳幼児は凍傷になることもあるので注意しましょう。
また、低温やけどは見た目より重症な場合があるので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。