三輪自転車って高齢者には危険なの?|事故を起こさないためのポイント
三輪自転車は高齢者にとって安全なの?
三輪自転車は、後ろの車輪が二輪になっていて電動アシスト機能を搭載しているものもあり、高齢者が乗っても安全だと思って購入する人も多いそうです。
しかし、事故や乗りこなせないといった相談も多く、行政法人国民生活センターには過去6年間で138件の相談があり、そのうち約7割が70歳以上の高齢者からだそうです。
主な相談事例
① 走行中に転倒し骨折して入院した
② 発信する際に地面につけていた左足が後輪に巻き込まれてしまった
③ 二輪自転車と違い使い勝手が異なり、まっすぐ走れずに壁にぶつかってしまう
などの危険性があるので注意が必要です。
二輪自転車との走行特性の違い
二輪自転車と三輪自転車では走行中の動きが異なります。
道路の状況や運転の仕方によっては、三輪自転車でも転倒する危険性があるので注意が必要です。
三輪自転車の特徴にスイング機能があり、車体前部を左右に傾ける(スイングさせる)事ができきます。
ただしバランスを取って走行する必要があります。
スイング機能を固定するタイプもあり、バランスを取らなくても車体を垂直状態に保てるので、二輪自転車に乗れなくても運転できる場合があります。
スイング機能固定時の転倒に注意!
スイング機能を固定してカーブや傾斜面などを走行すると、走行が不安定になりやすく事故に繋がる可能性が高いというテスト結果が出ています。
約5キロの速度で安全にカーブを曲がる事ができますが、約8キロの速度の場合は遠心力により、後輪の片側が浮いて転倒する危険があります。
また、地面に足をついた状態で発進した際、足を上げるタイミングが遅れると、後輪に足が巻き込まれる可能性もあります。
事故を起こさないためのポイント
転倒事故などを防ぐための注意ポイントを紹介します。
◆三輪自転車使用に関する相談の約7割が 70歳以上なので、特に高齢者の適応能力や道路環境に合わせて購入を検討しましょう。
◆二輪自転車に乗り慣れている人でも、購入前に事前に試乗し、購入後は平たんな路面で十分に練習してから公道で使用するようにしましょう。
◆スイング機能を固定して走行する際は、カーブや傾斜など路面の状況によりバランスを崩し転倒する危険があるので、必ず低速走行を心がけ、傾斜のある路面や凹凸のある路面では自転車から降り、押して歩くようにしましょう。