メニエール病ってどんな症状なの?
もくじ
メニエール病が発症する原因は?
最近メニエール病で休養する芸能人などが話題になっているので、メニエール病についてちょっと調べてみました。
メニエール病は、なんらかの原因で内耳に内リンパ液がたまり、水ぶくれのような状態(内リンパ水腫)になることで発症すると考えられています。
なぜ内リンパ水腫になるかは分かっていませんが、ストレスや過労が関係すると考えられています。
増加する高齢者の発症
かつては30~40代の発症が多いとされていましたが、近年は高齢者にも増えています。
高齢化が進み、老老介護や定年後の生活などのストレスが高齢者にも増えていることが考えられます。
ストレスがあると、ストレスホルモン「バゾプレッシン」の分泌量が増えるそうです。
このバゾプレッシンは抗利尿ホルモンともいわれ、体内の水分量が増加することで内リンパ液が増加すると考えられます。
メニエール病の特徴的な症状
メニエール病の特徴的な症状 は、回転性のめまいで10分から数時間程度続きます。
また、同時に難聴や耳鳴り、耳閉感、吐き気や嘔吐なども伴うことがあり、これらの発作が繰り返されます。
難聴などの聴覚症状は、最初はひどいですが数日でよくなることがほとんどですが、発作を繰り返すうちに低音域から中・高音域に広がり、聴覚の戻りがだんだん悪くなります。
難聴を伴うめまいがある場合は、早めに耳鼻咽喉科で診断を受けましょう。
MRI検査で診断が可能に!
耳鼻咽喉科では聴力検査や温度刺激検査、重心動揺検査などを行います。
また、聴力が改善するかどうか調べるグリセロール検査を行い、内リンパ水腫があるかどうか確認します。
近年では、造影剤を使った磁気共鳴画像装置(MRI)検査を行い、内リンパ液がたまっているかどうか確認できるようになり、画像による確実な診断が可能になりました。
薬物治療で発作をコントロール
薬物治療では、尿量を増やす「利尿剤」や内耳の血液循環を改善する「循環改善剤」「ビタミンB12」などが使われます。
また、めまいがひどい場合は「抗めまい剤」不安を和らげる「抗不安剤」なども用いられます。
8割近くはこれらの薬物治療で症状をコントロールできますが、効果がない場合は「中耳加圧療法」を行います。
それでもめまい発作が繰り返される場合は、内リンパのうを切開して内リンパ液を排出する「内リンパ?開放術」が検討されます。
メニエール病は文明病
ストレスが大きく関わっているメニエール病は「文明病」ともいわれています。
ストレスはメニエール病だけでなく、ぜん息や胃潰瘍、アトピー性皮膚炎など、さまざまな疾患に関連しているとされていますので、単に薬物治療を行うだけでなく、ストレスを取り除くことが重要です。
旅行や会食、カラオケやゴルフなどの趣味を楽しむなどで、ストレスを発散させましょう。
また、睡眠を十分にとり、規則正しい生活も心がけましょう。