MRIの造影剤って大丈夫? MRI造影剤の副作用
MRI造影検査の注意事項
茎状突起過長症(けいじょうとっきかちょうしょう)の状態を確認するために、MRI造影検査を行うことになり、検査を受けるための注意事項の説明がありました。
MRI造影検査は、MRI撮影装置で身体の内部の様子を画像化する検査で、その際、造影剤を使い血管の状態や臓器の血流状態、病気の部位の血流状態などを画像化し、より詳しく正確に診断するための検査です。
◆注意事項
静脈注射で造影剤を腕の静脈に直接血管内に注入するそうで、以下の人は造影剤を使用できない場合があるそうです。
・腎臓の働きが著しく低下している人
・今までに造影剤を使用して気分が悪くなったり,じんましんが出たりしたことがある人
・喘息(ぜんそく)がある人、喘息にかかったことがある人
・アレルギー体質の人
・重度の肝臓疾患、腎臓疾患のある人
・授乳中の人(ただし、造影剤使用後24時間は搾乳し、その母乳を授乳せずに捨てる場合は造影検査は可能。24時間経過した後は授乳可能。)
検査前の食事などについては、予約票に書いてあり特に制限はありませんでした。
MRI造影検査の副作用
造影剤は安全な薬剤とされているそうですが、まれに副作用が起こることがあるそうです。
100%安全というわけではなく、重篤な副作用が起こる確率は非常にまれですが、軽微なものを含めて約1~2%発生することがあるそうですよ。
軽い副作用
吐き気・嘔吐・熱感・動悸などで、投与直後から30分以内に500~1000人に1人の頻度で起こるそうですが、通常は特に治療する必要はなく検査当日にほぼおさまるそうです。
重い副作用
呼吸障害、血圧低下、意識障害などで、発生頻度は数万人に1人とわずかですが、入院して治療が必要となるそうです。
重篤な副作用
病状や体質によって約100万人に1人の割合で死亡する可能性があるそうです。
造影検査は今回が初めてで、全く知識がなかったけど、いろいろリスクがあるんですね。
同意書にはサインしましたが、ちょこっと心配になちゃった。
造影剤の種類
ちょっと造影剤について調べてみました。
造影剤は、画像診断検査をより詳しく正確に分かりやすくするために使用する、薬剤全体のことです。
造影剤には、CTや血管造影などに使われるヨード造影剤、胃の検査に使われるバリウム、MRI検査に使われるガドリニウム化合物などがあります。
ヨード造影剤
CTやX線TV検査などで多く使われる造影剤で、副作用の種類としては嘔気、嘔吐、かゆみ、蕁麻疹、血圧低下などの軽度のものが多く、重篤なものとしてはショック、心停止、呼吸困難などが報告されているそうです。
硫酸バリウム
食道、胃、腸などの検査に多く使われる造影剤で、比較的安全ですが誤飲しやすい患者さんは肺炎、消化管穿孔の可能性がある患者さんは腹膜炎などを起こす可能性があるので注意が必要だそうです。
ガドリニウム化合物
ヨード造影剤に比べて副作用の発生頻度は低いそうですが、吐き気・嘔吐・熱感・動悸などの副作用があり、呼吸障害、血圧低下、意識障害などの重篤なものも報告されています。
MRI造影検査の流れ
まず放射線科で受付をして、MRI検査の注意事項を確認してから着替えて、金属類やカード類をロッカーに入れ、造影剤を静脈注射できるように血液を採取するときに使うような翼状針を右腕に付けてから、MRI撮影装置のベッドに横になりました。
検査時間は造影剤を注射する前が15分、造影剤を注射して15分の30分ほどでした。
はじめに頭が動くとうまく造影できないので動かさないように注意があり、大きな音がするのでヘッドフォンを付け、造影剤を注射すると気分が悪くなる事があるので、ブザーを渡され何かあった場合は必ずブザーを押すようにと言われました。
ヘッドホンを付けてはいましたがすごい音でしたし、動かないように言われていたので15分は結構長かったです。
造影剤を注射してから、また15分動けないのもちょっと辛かったですが、特に気分が悪くなることもなく無事に検査は終わりました。
あ、書き忘れていましたが、検査を受ける前にトイレは済ましておきましょう!
検査後の造形剤ってどうなるの?
もしかしたら副作用が起こるかもしれない造影剤はどうなるのか心配ですよね。
造影剤は注射後時間で60%、一日後でほぼ100%尿と一緒に排泄されるそうです。
なので排泄促進のために、水分を多めにとったほうがいいそうですよ。
食事も普段通りにとって問題ないそうです。
検査後の注意事項
MRI造影検査は今回が初めてで、知らないことばかりで少し不安になりましたが、気分が悪くなることもなく無事検査することができ一安心です。
ただ、数日後に副作用が起きることがまれにあるそうです。
副作用かなと思ったら、検査を受けた病院に即連絡しましょう。