熱中症対策と飲み物|緑茶はだめなの水やポカリスエット・牛乳はいいの?
屋内での発症に注意しましょう!
熱中症の患者数は、梅雨明け直後とお盆前後にピークを迎えるそうです。
猛暑が4日以上続くと、全国的にお年寄りの患者が増加する傾向にあり、屋内や夜間にも熱中症が発生する季節になります。
特に梅雨の晴れ間や梅雨明け直後は、体が暑さに慣れていく熱暑循環が進んでいない状態なので、急に気温が上がると熱中症になりやすく、コロナ禍の影響で外出機会が減っている場合は、久しぶりに出かけるときなどは、例年よりリスクが高くなっています。
入浴や運動などで汗をかき、暑熱順化を進めましょう。
熱中症を発症しやすいのは、
・部活動中の10代
・屋外で肉体領導をしている20~80代
最も重症化しやすく命を落とす割合が高いのは、60~90代の高齢者で、ほとんどが屋内で日常生活をしているときに発症しています。
熱中症の予防には水分補給が重要
熱中症の予防には水分補給が不可欠ですが、一度に飲む量やカフェイン、アルコールなど利尿作用のあるものは脱水症状を起こし、熱中症のリスクを高めてしまいます。
水や麦茶・スポーツドリンクがおすすめ!
3食きちんと取っている場合は水や麦茶で十分ですが、汗をたくさんかいたときはポカリスエットなどのスポーツドリンクがおすすめです。
塩分を補給できブドウ糖が水分の吸収率をアップさせ、早くエネルギーに変わってくれます。
ただし、スポーツドリンクは糖度が高いので、飲み過ぎには注意しましょう。
牛乳もスポーツの後に飲むと、ミネラルやタンパク質の補給になり、熱中症になりにくい体になるらしいですよ。
また、冷たいほうが水分の吸収率が高く、体を冷やす効果も期待できますが、胃腸の弱い方や冷房の効いた部屋でノブ場合は、冷え過ぎてしまう場合があるので、体調や室温に合わせて一度に飲む量を調整しましょう。
カフェインやアルコール・緑茶などは控えましょう!
カフェインやアルコール、緑茶などは利尿作用で水分が体外に排出されるので、脱水症状を起こし熱中症のリスクを高めてしまいます。
アルコールやカフェインを含むコーヒー、緑茶などは控え、水や麦茶などをこまめに飲みましょう。
食事の時や10時、15時、お風呂の前、寝る前など、水分を取る時間を決るなど工夫して、水分習慣を付けましょう。
熱中症の種類
熱中症は暑い環境で起こる健康障害の総称で、以下の4つに分類されます。
熱失神
炎天下や暑い部屋で長時間仕事をしたり、スポーツなどをすることにより体内に熱がこもり、皮膚血管の拡張によって血圧が低下して、脳への血流が悪くなることで起こります。
◎特徴
・めまい
・一時的な失神
・顔面蒼白
・脈は速くて弱くなる
熱けいれん
炎天下や暑い部屋、激しい運動で大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下し、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
◎特徴
・筋肉痛
・手足がつる
・筋肉がけいれんする
熱疲労
炎天下や暑い部屋などで大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり披露や脱力感などの症状が起こります。
◎特徴
・全身倦怠感
・悪心・嘔吐
・頭痛
・集中力や判断力の低下
熱射病
炎天下や暑い部屋などで体温が以上に上がり中枢機能に異常をきたした状態で、意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がみられたり、ショック状態になる場合もあります。
◎特徴
・体温が高い
・意識障害
・呼びかけや刺激への反応がにぶい
・言動が不自然
・ふらつく
いざという時の応急処置
いざという時の応急処置を紹介します。
異変に気づいたらすぐに涼しい場所に移動し、衣服を緩め安静にしましょう。
次に冷たい水(水道水で可)でタオルを濡らし、頭や首筋、脇の下などを冷やしましょう。
ペットボトルで体を冷やしのも有効です。
そして水分を補給しましょう。
大量に汗を書いた場合は、塩分を含んだものを補給し、十分に休息を取り症状が回復するのを待ち、回復してから行動しましょう。
十分に休息しても症状が回復しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診しましょう。
また、声をかけても反応しない場合や、自力で水分を補給できない場合、意識がはっきりしない場合はすぐに救急車を呼びましょう。
コロナ禍の熱中症
コロナ禍で暑い夏でも感染対策のためマスクは必須です。
しかし、マスクは呼気で潤っているように感じてしまい、水分補給をしなかったりするので、
出かける前や電車などに乗る前に水分を補給したり、周りに人がいない場合はマスクを外すなど工夫して、感染対策と熱中症予防を両立しましょう。
コロナの影響で医療現場の負担が増加しているので、普段から自分の健康に注意し病気の予防を心がけましょう。