パニック障害とは|原因や症状、治療法、コロナ禍で増えてるってホント?
もくじ
パニック障害とは
パニック障害は、突然激しい動悸や吐き気、手足の震え、窒息感などの発作を起こし、生活に支障をきたす状態のことをいいます。
症状はすぐ治まりますが、自分は死んでしまうかもしれないと思うほどの恐怖を感じることもあり、また発作が起きたらどうしようと不安になり、外出できなくなったり生活に支障をきたす場合もあります。
パニック障害になる人は100人に1~2人といわれ、男性よりも女性に発症しやすいといわれています。
◆パニック障害の主な症状
・動悸
・震え
・胸痛
・窒息感
・強い恐怖感
など
パニック障害の特徴
パニック障害には、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の三大症状が特徴で、うつ症状を引き起こす場合もあります。
パニック発作
状況などに関係なく、なんの前触れもなく突然起きる発作で、寝ている時に起きることもあります。
予期不安
パニック発作をくりかえすうちに、発作がないときでもまた発作が起こるのではないか、もっと激しい発作が起こるのではないかなど、発作がいつ起きるかわからないという不安におちいってしまう状態。
広場恐怖
以前発作を起こした場所や状況に恐怖感をおぼえ、その場所や状況を避けるようになってしまいます。
広場恐怖が強くなると一人で外出できなくなったり、電車や飛行機などの閉鎖空間などを避けるようになり、仕事や日常生活に支障が出たり引きこもりがちになってしまいます。
コロナ禍でパニック障害が増加
パニック障害は、人との交流が断たれると症状が悪化する場合があります。
特に女性は心のバランスを崩してしまうことが多いので注意が必要です。
また、コロナ禍では外出自粛のため在宅時間や家事が増え、孤独感や経済的な困窮など、
今まで以上に不安やストレスが増え、自分や周りの人に感染するのではないかなどの不安から、パニック障害を発症したり、悪化させてしまう人が増えているそうです。
また、食欲不振や不眠、下痢や便秘なども悪化すると、うつになる恐れがあるので早めに病院で受診しましょう。
パニック障害の治療法
パニック障害の治療は、心療内科や精神科でおこなわれ、治療法は薬物療法と心理療法を組み合わせて行います。
薬物療法
薬物療法は、パニック発作を起こさなくさせることを目的として、パニック発作を抑える抗不安薬や、パニック発作に対する不安や心配を抑える抗うつ薬を使用します。
はじめは服薬で様子を見ながら、自分に合った服薬量を探り出し、症状や薬の効き目を注意深く確認しながら薬の種類や量を調整していきます。
短ければ数ヶ月、長くかかる場合は1~2年ほど服薬する必要があります。
心理療法
薬物療法で、パニック発作が改善されても、「予期不安」や「広場恐怖」を改善するために心理療法が行われます。
心理療法には、カウンセリング、認知行動療法、自律訓練法があります。
はじめにカウンセリングを行い、パニック障害の理解を深め自分の置かれている状況を理解し、苦手だった外出などに少しずつ挑戦することで、発作を起こさずに行動できるように徐々に範囲を広げていきます。
自律訓練法は、自分でリラックス状態を作れるようになることを目指すもので、緊張を和らげて精神を安定させることで、うつや不安の解消を行います。
パニック障害を改善する食べ物
パニック障害は、お菓子などの間食や炭水化物の過剰摂取などで、血糖値が激しく上下し、発症したり再発するケースも増えているそうです。
タンパク質やビタミンなど、必要な栄養を食事で取ることで、不安を和らげるGABA(γ-アミノ酪酸)やセロトニンを体内で作り出すことができます。
GABA(γ-アミノ酪酸)は、発芽玄米やトマト、ナスなどの野菜に多く含まれ、血圧の低下やイライラを解消し、深い眠りに導いてくれる効果も期待できます。