疲れ目と眼精疲労ってちがうの?
もくじ
疲れ目と眼精疲労の違い
目の周りの筋肉が疲れた状態を「疲れ目」といい、長時間同じ場所を見ているとピントを調整している毛様体筋が一時的に筋肉疲労を起こしてしまいます。
「眼精疲労」は、目の痛みや充血などの目の症状以外に、頭痛や肩こり、吐き気など全身に症状が現れます。
このように「疲れ目」は一時的な目の疲れのことで、「眼精疲労」は目の痛みや充血、頭痛や肩こりなどが継続的に繰り返されます。
疲れ目に効くツボ
目の周りには疲れ目を改善してくれるツボがたくさんあります。
仕事や家事の合間などに、気になる症状に効くツボを1分ほど指で押しましょう。
ただし、強く押しすぎないように注意しましょう。
ツボの主な効果
・太陽(太陽):充血、かすみ目
・瞳子?(どうしりょう):目の周りのくま
・魚腰(ぎょよう):頭痛、目の周りの痛み
・四白(しはく):頭痛、偏頭痛
・攅竹(さんちく):かすみ目、まぶたのむくみ
・清明(せいめい):頭痛
疲れ目をとる簡単マッサージ
◆こめかみマッサージ
人差指と中指をこめかみに当て、眉毛の外側とこめかみの間にある「太陽」というツボを意識しながら円を描くように優しく押します。
◆目玉の体操
目玉を上下左右に動かす、ぐるぐる回す運動を1日2~3回行うと、目の周りの筋肉のこりがほぐれ血行が良くなります。
疲れ目は温める? 冷やす?
疲れ目は温めたほうがいいのか、冷やしたほうがいいのか、どちらがいいのかというと、症状によって違います。
◆温める場合
「目がしょぼしょぼする」と感じた時は、お湯で絞ったタオルを目に当てましょう。
温めることで血管が広がり、血液の循環が良くなります。
やけどには注意しましょう。
◆冷やす場合
目の周りに熱感を伴ったり、炎症を起こしたりしている時は、氷水で絞ったタオルを目に当てましょう。
冷やすことで血管と筋肉が収縮され、元に戻ろうとする力が目の調子を整えます。
疲れ目にならないために気をつけたいこと
疲れ目にならないための注意点を紹介します。
パソコンやスマートフォン利用時の姿勢や時間に注意
液晶画面の明るさは部屋の明るさよりも暗くし、目の位置が画面から40センチ以上離れるようにしましょう。
また、意識的にまばたきの回数を増やしたり、別の作業を交えて液晶から離れたるするといいですよ。
冬場の部屋やオフィスは加湿器で湿度調整
エアコンなどの使用により空気が乾燥すると、涙が蒸発しやすくなります。
加湿器で保湿をする他、机などスペースが小さい場合は、水を入れたコップを置いておくだけでも多少効果があります。
テレビの位置は目線より下にする
目を見開いた状態が続くと涙の蒸発が進みます。
伏し目で画像を見られるように、テレビの位置を調整しましょう。
また、横になってテレビを見ると肩こりの原因になるため、背筋を伸ばして座って見るようにしましょう。
お風呂に浸かり蒸気で目を潤す
夜は湯船にお湯をためてゆっくり浸かることで、浴室中に蒸気が充満し目を潤します。
体も心も休まるので、睡眠の質を上げることにもつながります。
若い世代に増えている「スマホ老眼」
老眼を自覚するのは45歳がピークと言われていますが、最近では20~30代の若い世代に急増しています。
「スマホ老眼」の症状には、
・手元が見えづらい
・物が見えづらい
・目が疲れやすい
・頭痛がしやすい
・肩こりがする
・夕方以降は見えづらい
・集中力が続かない
などがあります。
原因としては、スマートフォンは小さな画面の小さな文字を凝視するので、目にすごく負担がかかります。
また、長時間見続けると目の周りの筋肉が緊張した状態が続くので、スマホから目を離して顔を上げたときにピント調整がうまくできず、手元が見えづらい、物が見えづらいといった症状が現れます。
対処方法としては、
◆1時間に15分は休憩し、連続で2時間以上は見ないようにする
液晶画面はピント調整がしにくく、ピント合わせのために毛様体筋が猛スピードで振動するので大きな負担がかかります。
休息をこまめに取り、長時間見ないようにしましょう。
◆ながらスマホをできるだけやめる
スマホ老眼になりにくくするためには、1日あたりのスマホ閲覧時間を少なくすることが大切です。
電車に乗りながらや、食事をしながら、寝ながら操作する「ながらスマホ」を極力控え、画面から離れる時間を持ちましょう。(デジタルデトックス)