デフリンピックの歴史|聴覚障害者のためのオリンピックなんだよ!
一般財団法人全日本ろうあ連盟 スポーツ委員会より
もくじ
デフリンピックとは
デフリンピックってなんのことか知ってますか?
ウィキペディアによると、4年に1度、世界規模で行われる聴覚障害者のための総合スポーツ競技会で、国際ろう者スポーツ委員会が主催する障害者スポーツにおける最初の国際競技大会だそうです。
デフリンピックという名前は、英語のDesf(ろう者)とオリンピックをかけ合わせた造語で、ろう者のオリンピックという意味があるそうです。
オリンピックと同じように4年に一度、夏季大会と冬季大会が2年ごとに交互に開催されています。
デフリンピックの歴史
デフリンピック設立当初は国際ろう者競技大会という名称でしたが、1967年に世界ろう者競技大会に名称が変更され、その後、国際オリンピック委員会の承認を得て、2001年にデフリンピックという名称になったそうです。
初めて開催されたのは、1924年8月にフランス・パリで夏季大会が開催され、冬季大会は1946年にオーストリア・ゼーフェクトで開催されました。
日本がはじめて出場したのは、1965年にはじめてヨーロッパ以外の国のアメリカ・ワシントンで開催された第10回大会です。
聴覚障害者のためのオリンピック
国際オリンピック委員会が認めている障害者の国際総合競技大会には、肢体不自由、視覚障害、知的障害が対象のパラリンピック、聴覚障害者のためのデフリンピック、知的障害者のためのスペシャルオリンピックがあります。
1989年に国際パラリンピック委員会が発足した当初は、国際ろう者スポーツ委員会も加盟していたそうですが、デフリンピックの独創性を追求するために、1995年に組織を離れたそうで、そのためパラリンピックにはろう者が参加できない状況が続いているそうです。
デフリンピックはコミュニケーション全てが国際手話で行われ、競技はフラッシュランプや旗などでスタートの音や審判の声の合図を視覚的に工夫して行っています。
デフリンピックの種目
デフリンピックでもオリンピックやパラリンピックと同じようにたくさんの競技種目が行われています。
ただし、すべての選手に音のない状態で競技に参加してもらうため、競技中はもちろん、競技会場内では補聴器を使用することはできません。
2017年に開催された第23回トルコ夏季大会では以下の21競技が行われました。
・陸上
・バスケットボール
・バレーボール
・ハンドボール
・サッカー
・柔道
・ビーチバレーボール
・バドミントン
・卓球
・水泳
・水球
・テニス
・空手
・自転車
・ボウリング
・テコンドー
・射撃
・レスリングフリースタイル
・レスリンググレコローマン
・マウンテンバイク
・オリエンテーリング
2019年に開催された第19回イタリア冬季大会では以下の5競技が行われました。
・アルペンスキー
・スノーボード
・クロスカントリー
・アイスホッケー
・カーリング
2021年第24回夏季デフリンピック競技大会(ブラジル)
第24回夏季デフリンピック競技大会(ブラジル)は、2021年12月5日~21日にブラジルのカシアス・ド・スルで開催予定でしたが、
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、2022年5月1日~15日に延期されることが2021年2月3日付けでICSD(国際ろう者スポーツ委員会)から発表されました。
(当初日程) 2021年12月5日~21日
(延期日程) 2022年5月1日~15日
※開催地(ブラジル、カシアス・ド・スル)の変更はありません。
2025年デフリンピック日本招致
2025年は第1回夏季大会から100周年目になるそうで、日本は2025年のデフリンピック日本開催に向けて招致活動に取り組んでいるそうです。
2025年にデフリンピックを日本に招致することで、社会における手話言語が使える環境の整備が進むことを期待しているそうですよ。