木炭の便利な活用法
もくじ
あらゆる場面で活躍する炭
炭はバーベキューや焼き肉などで使われることが多いですが、燃焼用だけでなく多くの場面で活躍しています。
農地などの土壌改良や、河川や湖、沼などの水質浄化、住宅の床下に敷き詰めて湿度調整やカビの防止、消臭や浄水したりといろんな場面で活躍しています。
炭の素材と種類
炭は大きく分けて竹炭と木炭に分けられます。
竹炭は文字通り竹が素材で、木炭より幅が広く臭いなどの吸着力に優れています。
主に消臭や調湿用に使い、燃焼用としてはあまり向いていません。
木炭はカシやクヌギなどの木からつくられていて、黒炭と白炭に分けられます。
黒炭はクヌギやコナラなどの原木から作られ、白炭はカシなどの堅い木が使われます。
黒炭は表面積が広い形をしていて凹凸が多く、柔らかいので火がつきやすくて短時間で大きな熱量になります。
扱いやすいので家庭用の燃料として、火鉢や暖炉、バーベキューなどに使われます。
白炭はほとんどが備長炭で、主に燃焼用に使われます。
黒炭に比べて火はつきにくいですが、火力が強く火持ちが良いので焼き鳥屋うなぎの蒲焼などに使われています。
備長炭は叩くとカンカンと金属音がするほどとても堅いので、黒炭のようにぼろぼろ剥がれないので、炊飯や浄水用として使われることも多いです。
オススメの使い方
日常生活での便利な使い方を紹介します。
ふっくらご飯
炭が水道水のカルキ臭を吸着し、炭から出る遠赤外線効果でふっくらとしたご飯を炊くことができます。
米5合に対し、備長炭100グラム、または竹炭3~5片程度を煮沸消毒して炊飯器に入れる。
除湿
炭は湿気を吸収してくれるのでタンスや押入れの除湿に活用できます。
タンスは、一つの引き出しに1本(100グラム程)を通気性のいい布にくるんで入れる。
押し入れは広いので、多めに入れ3~6ヶ月で交換がオススメ。
炭は備長炭でも竹炭でも黒炭でも可。
消臭
炭は嫌な臭いを吸収してくれます。
靴箱のように汗の臭いが気になる場所は、アルカリ性の性質を持った備長炭がオススメです。
1段につき100グラムほどの備長炭を置き、時々干すと消臭効果が戻りますが、半年ほどで交換しましょう。
トイレのアンモニア臭はアルカリ性なので、酸性の黒炭を置けば臭いを吸着してくれます。
たまに干して、数ヶ月程度で交換しましょう。
ミネラルウォーターが作れます
炭はカルキ臭などを取り除いてくれ、ミネラルが溶け出し手軽にミネラルウォーターを作れます。
備長炭または竹炭をたわしなどでよく水洗いして、煮沸消毒後に乾燥させ、水道水1リットルに対して備長炭100グラム程度か竹炭3~5片程をポットに入れ、一昼夜置くとミネラルウォーターの完成。
ミネラルは10日~2週間ほどでなくなるので、新しい炭に替えましょう。
消臭や吸着効果は、1週間ほど使って炭を洗い、乾燥させると3~6ヶ月ほど使えるそうですよ。
炭湯
炭は遠赤外線効果で身体を芯から温め、吸着効果で湯船のお湯の塩素を取り除き、炭から出るミネラルが弱アルカリ性の肌に優しいお湯にしてくれます。
洗った備長炭を1~1.5キロ、竹炭なら300~500グラムをネットに入れ、お湯を張る前の浴槽に入れる。
1週間に1回程度、炭をたわしで洗い湯垢などを落とし乾燥させると、ミネラルは出てしまいますが吸着効果は3ヶ月ほど維持できます。
入浴剤と一緒に使うのはNGですよ!!
あまった炭の保管のしかた
バーベキューなどに使うために買ったけど余っちゃったてことありますよね。
でもそのまま置いておくと湿気や臭いを吸着しちゃうので困っちゃいますよね。
そんな時は臭いや湿気が少ない場所に保管するしかないですよね。
たとえば、ビニール袋などで密封して段ボール箱などに入れ、空気や湿気にふれないように保管する。
ビニール袋はある程度は湿気を通すので、乾燥剤を入れたり二重にするなどするといいようです。
あとは空気を通さない密封容器に入れておくと長持ちしますよ。
炭焼きの副産物「木酢液(もくさくえき)」
木炭や竹炭を作るときに発生する煙の成分を冷却すると、木酢液や竹酢液が抽出できるそうです。
木材から抽出したものを木酢液(もくさくえき)、竹から抽出したものを竹酢液(ちくさくえき)といいます。
主成分は酢酸で、ほかに殺菌作用のあるものや、土壌の中の有用な微生物を増殖させる働きをするものがなど約200種以上の成分を含んでいるそうで、主に有機農業の分野で注目されているそうです。
その他にも養豚・養鶏場などの畜舎、犬小屋、家庭ごみなどの消臭用、入浴剤としても利用されているそうですよ。
食品添加剤としてハム・ソーセージなどの食品加工にも利用されているそうです。