電動車椅子は軽車両なの? 高齢者の交通事故が多発しているそうですよ!


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電動車椅子は軽車両なの?

電動車椅子は道路交通法上、基準に適合する電動車椅子の利用者を「歩行者」と位置付けられています。

電動車いすの道路交通法上の位置付け

◆道路交通法

(定義)

第2条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ該当各号に定めるところによる。

一~十一の二(略)

十一の三 身体障害者用の車いす 身体の障害により歩行が困難な者の用に供するための車いす(原動機を用いるものにあっては、内閣府令で定める基準に該当するものに限る)をいう。

十二~二十三(略)

2 略

3 この法律の適用については、次に掲げる者は、歩行者とする。

一 身体障害者用の車いす、歩行補助具等又は小児用の車を通行させている者
二 (略)

電動車いす(原動機を用いる身体障害者用の車いす)の基準

◆道路交通法施行規則(原動機を用いる身体障害者用の車いす基準)

第1条の4 法第2条第1項第11号の3の内閣府令で定める基準は、次に掲げるとおりとする。

一 車体の大きさは、次に掲げる長さ、幅及び高さを超えないこと。
イ 長さ120センチメートリ
ロ 幅70センチメートル
ハ 高さ109センチメートル

二 車体の構造は、次に掲げるものであること。
イ 原動機として、電動機を用いること。
ロ 6キロメートル毎時を超える速度を出すことができないこと。
ハ 歩行者に危害を及ぼす恐れがある鋭利な突出部がないこと。
二 自動車又は原動機付自転車と外輪を通じて明確に識別することができること。

2 前項第1号の規定は、身体の状態により同号に定める車体の大きさの基準に該当する車いすを用いることができない者が用いる車いすで、その大きさの車いすを用いることがやむを得ないことにつき、その者の住所地を管轄する警察署長の確認を受けたものについては、適用しない。

電動車椅子は軽車両ではなく歩行者なので、歩行者の通行方法やマナーに従って通行しなければなりません。

 

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電動車椅子の種類

電動車椅子は、主にハンドルで操作する「ハンドル形」と、レバーを前後左右に倒して操作する「ジョイスティック型」に分かれ、約30~40万円ほどします。

ハンドル形

ハンドル型の電動車椅子は、シニアカー(電動カート)とも呼ばれ、ハンドル付きの3輪、4輪の乗り物です。

ハンドルのアクセルレバーを使って加速や減速をし、スイッチで前進と後進を切り替え、ハンドルで左右の方向転換を行います。

基本的にはアクセルレバーを離すと停車し、坂道ではタイヤロックがかかるので勝手に動くことはありません。

ジョイスティック型

ジョイスティック型の電動車椅子は、自分でジョイスティックレーバーを前後左右に倒して操作します。

ジョイスティックを前に倒すと前進、後ろに倒すと後進、左へ倒すと左へ方向転換、ニギへ倒すと右へ方向転換し、ジョイスティックレーバーを倒している間だけ移動でき、最大で時速6キロまでスピードを出せるものもあります。

介助用の電動車椅子

その他に介助用の電動車椅子もあります。

介助用は介助者が操作する電動車椅子で、上り坂ではモーターのパワーで補助したり、下り坂でブレーキが働くなど、操作する介助者の負担を軽減することができます。

 

増える高齢者の事故

2016~2020年の5年間に独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に届けられた事故23件のうち、半数近い11件が死亡事故だそうです。

踏切内での事故

80代の女性が運転する電動車椅子が、踏切内に進入後バッテリーが切れ停止し、列車に接触して重症を負ったり、

踏切を渡る際に、電動車椅子のタイヤが線路の溝に入り込み操作できなくなり、列車と接触して死亡したそうです。

転倒・転落事故

60代の男性が自宅近くのガードレールのない道路を走行中に、側溝に転落したり、

90代の男性が道幅の狭い山道から転落して死亡する事故も起きているそうです。

加害事故

電動車椅子で買い物に行く途中の男性が、交差点を一旦停止せず右折した際にまっすぐ進行してきたベビーカーと衝突し、ベビーカーが横転して赤ちゃんに怪我を負わせてしまったり、

電動車椅子でボンヤリして通行してしまい、停止していた女性の自転車に衝突してしまい、左足に怪我を負わせてしまったなど、加害者になってしまうこともあるそうです。

 

電動車椅子は便利で楽に移動できますが、上記のような事故を起こしてしまう場合もあるので、歩行者としての交通ルールやマナーを守り、自動車にはもちろん周りの歩行者や自転車にも注意しましょう。

 

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安全に利用するための注意事項

電動車椅子の事故を防ぐぎ、安全に利用するための注意事項を紹介します。

使用上の注意ポイント

・初めて利用する人は事前に十分な練習を行い、家族など介助者とともに走行する道路の状況をあらかじめ確認しましょう。

・体調不良時や飲酒後、夜間の使用は避けましょう。

・バッテリーの残量にも注意し、取扱説明書で充電時間の目安も確認しましょう。

・定期的に取扱店などで点検を受けましょう。

踏切での注意ポイント

踏切は極力通行しないほうがいいですが、やむを得ず渡る場合は、

・介助者や周囲の人といっちょに通行する
・警報機がなったら侵入しない
・タイヤが溝にはまらないように線路に対して直角に通行する
・踏切の端は避けて通行する
・踏切内で立ち往生すてしまった場合は、大声で周囲の人に助けを求める

転倒・転落に関する注意ポイント

・道路の箸を避けて走行し、ガードレールや転落防止の柵などがない場所では十分に注意する
・急な坂道や細い山道の走行は避ける

 

まとめ

電動車椅子は道路交通法上では歩行者なので、歩道がある道路では必ず歩道を走行し、歩行者としてのルールとマナーを必ず守りましょう。

 

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