音響外傷とは|耳閉感や耳鳴り難聴など誰でもなる恐れがありますよ!
もくじ
音響外傷とは
音響外傷とは、音のセンサーの役割を果たす内耳にある蝸牛が、大音量などでダメージを受けることで起きる聴力障害のことで、
ザーとかゴ―などの耳鳴りや、耳が詰まったように感じる耳閉感などの症状が起こります。
音響外傷には、急性音響外傷と慢性音響外傷があります。
急性音響外傷
急性音響外傷は、ライブやコンサート会場などで大音量を突然聞くことが原因となって、聴力が低下してしまいす。
早い段階で治療すれば治る可能性が高い聴覚障害です。
・耳鳴り
・耳が詰まったような耳閉感
・耳の痛み
・難聴
などの症状が起こります。
慢性音響外傷(ヘッドホン難聴)
慢性音響外傷は、騒音性難聴・ヘッドホン難聴とも呼ばれ、大きな音を長時間聞き続けることで聴力が低下する聴覚障害です。
初期段階では自覚症状があまりなく、指摘されるまで気が付かない場合もあり、両耳に同程度の難聴が起こります。
鉄工所や工事現場など継続的に大きな音を聞き続ける職業の人に多く、注意する必要があります。
急性音響外傷とは違い、神経にダメージを受けてしまっているので、治療しても治すのは非常に難しい聴覚障害です。
音響外傷の原因
音響外傷の原因は、ライブなどで突然大音量を聞いたり、大きな音を長時間聞き続けることなどが原因で、音の大きさと聞いた時間によって発症します。
・ロックコンサートなどで大音量の曲を数時間聞く
・ヘッドフォンなどで大音量の音楽を長時間聞く
・耳の保護をせずに発砲音を繰り返し聞く
・大音量の爆発音を近くで何度も聞く
など。
音響外傷の予防法
音響外傷は、急性のもので症状が軽い場合は比較的治りやすいですが、難聴の重いケースや慢性的に進行した場合は治りにくいので予防が大切になります。
・大音量の音楽などを長時間聴かない。
・寝不足や飲酒した状態で大音量の音楽を聴かない
・工事現場など騒音下で仕事でをする場合は耳栓などで耳を保護する
などの注意が必要です。
また、耳は寝ている間も24時間年中無休で働いているので、1時間に1回、5分ほどイヤホンやヘッドホンを外して耳を休ませましょう。
誰でもなりうる音響外傷
電車などでイヤホンをして大音量で音楽を聞いたり、ライブやコンサートで大音量で頭を激しく振って楽しんだり、工事現場や工場など騒音が発生する職場、パチンコ店など、音響外傷は誰でもなる恐れがあります。
また、その日の体調などによっても起こる場合もあり、症状の程度も様々ですので、ストレスや睡眠不足のも注意しましょう。
耳鳴りなどの症状が続く場合は、なるべく早く耳鼻科を受診しましょう。
受診が遅くなると治すのが難しくなってしまうので、1週間以内、遅くとも2週間以内には受診しましょう。