誤嚥の子供の対処法|豆やナッツ類に注意!喉に詰まったときの応急処置
もくじ
3歳未満の誤嚥事故に注意!
消費者庁の報告によると、2010年12月から2017年12月末に豆やナッツ類を原因とする14歳以下の子供の誤嚥事故が27件報告されているそうです。
そのうち20件は3歳未満で、奥歯が生え揃っていないため噛み砕く力や飲み込む力が十分でなく、軌道も狭いので豆やナッツ類を食べると気道に入って気管支炎や肺炎を起こしたり、窒息したりする恐れがあります。
27件と事故件数は少ないですが、入院を要する例が16件で全体の6割を占めているので注意しましょう。
誤嚥事故を防止する注意点
豆やナッツ類は身近な食べ物ですが、子供にとってはリスクのある食べ物でもあるので、誤嚥事故を防止するための注意点を紹介します。
3歳ころまでは豆やナッツ類は食べさせない
個人差はありますが3歳ころまでは、奥歯が生え揃っていないため噛み砕く力や、飲み込んだり吐き出したりする力が十分に発達していないので、豆やナッツ類は食べさせないでください。
小さく砕いても危険なナッツ類
豆やナッツ類を小さく砕いて食べさせても、破片が軌道に入ると体内の水分で膨張して気道に詰まる恐れがあります。
また、豆やナッツ類の油分が溶け出して炎症を起こし、気管支炎や肺炎の原因になることがあるので注意しましょう。
小さいおもちゃの誤嚥事故にも注意しましょう!
子供は何でも口に入れる行動特性があるので、小さいおもちゃの誤飲事故に注意しましょう。
誤飲事故を防ぐポイントを紹介します。
◆直径や対角線長が6~20mmの大きさのおもちゃは、子供が口に入れるとノドに入りやすく、飲み込む力や吐き出す力が十分でないので、窒息する恐れがあるので口に入れないように注意しましょう。
◆小さいおもちゃなどは子供の手の届かない場所に保管しましょう。
◆おもちゃには対象年齢があるので、対象年齢に満たない場合はおもちゃの購入を控え、使用させないようにしましょう。
◆兄弟がいる場合は、年下の子供の対象年齢に満たないおもちゃは使用させないように注意し、年下の子供の手の届かない場所におきましょう。
◆おもちゃが口の中に入っていないことを確認してから、離乳食やミルクを飲ませましょう。
喉に詰まったときの応急処置
おもちゃや豆、ナッツ類が喉に詰まってしまった場合の、年齢別の応急処置を紹介します。
0才児の場合
片腕にうつ伏せに乗せ、顔を支えて頭を低くし背中の真ん中を平手で何度も連続して叩く「背部こう打法」を行いましょう。
1歳以上5歳未満の場合
片方の膝を立てて、太ももがうつ伏せにした子供のみぞおちを圧迫するようにして、頭を低くして背中の真ん中を平手で何度も連続して叩く「背部こう打法変法」を行いましょう。
満5歳以上の場合
後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫する「腹部突き上げ法」を行いましょう。
「小さいおもちゃの誤嚥(ごえん)・窒息事故に注意!」(消費者庁)を加工して作成
応急処置を行った上で、すぐに医療機関を受診しましょう!!