虫垂炎と盲腸の違いとは|放置せずできるだけ早く受診しましょう!
もくじ
虫垂炎と盲腸の違い
虫垂炎は、盲腸ともいわれますが大腸の一部の臓器で、虫垂は盲腸の先にある小さな管状の臓器だそうです。
盲腸ではなく虫垂に炎症が起こるのが虫垂炎だそうです。
日本人の約1割が経験する病気といわれ、10~20代の若者や子供に多く発症するといわれているそうです。
虫垂炎の原因
虫垂の中に食物内容物やリンパの腫れ、まれに腫瘍によって閉塞し虫垂内の圧が上がり、血液の循環障害が起こったり、細菌の増殖などにより虫垂炎を発症するといわれているそうです。
便秘や食生活の乱れ、ストレスなど生活習慣の乱れなども誘発するするそうで、はっきりとした予防法はないそうです。
虫垂炎の症状
みぞおちの痛みや食欲不振、吐き気などから始まり、痛みが徐々に右下腹部に移動するそうで、発熱を伴うこともあるそうです。
放っておくと、高熱が出たりお腹が突っ張ったような感じになり歩行が困難になったり、下腹部の痛みに耐えられなくなったりするそうです。
進行すると虫垂が破れてしまい、膿がお腹全体に広がり強い痛みが起こり、命に係る場合もあるそうなので放置せず、まずは内科(消化器内科)を早めに受診しましょう。
虫垂炎の検査法
虫垂炎の検査は、右下腹部を中心にお腹を押したときに痛みが強くなる圧痛や、逆にお腹から手を話したときのほうが痛みが強くなる反跳痛などがあるか確認するそうです。
しかし虫垂炎以外でもみられるので、血液検査で炎症の有無を確認するそうです。
その他、超音波検査、腹部CT検査などの画像診断も行い診断を確定するそうです。
虫垂炎は、炎症の軽い方から順にカタル性、蜂窩織炎(ほうかしきえん)性、壊疽性に分類されるそうです。
重いケースの場合は、虫垂そのものが壊死して穴が開いてしまい、強い腹膜炎を起こすそうです。
虫垂炎の治療法
以前は虫垂炎と診断されると、できるだけ早く手術を行っていたそうです。
抗生物質で散らす保存的治療もしていたそうですが、抗生物質の効果が不十分だと虫垂炎が重症化すると考えられていたため、早期の手術が行われていたそうです。
抗生物質の進歩によって、約8割の患者に保存的治療が有効だと報告されているそうですが、そのうち約2割は保存的治療は効かないそうです。
保存的治療は、発症から一定時間が経過し強い炎症を伴っている場合に有効だそうで、手術時間や手術中の出血量、術後の合併症や在院日数が増える、即手術のデメリットを解消できるそうです。
保存的治療のデメリット
約2割の保存的治療は効かない患者は、途中で手術療法に切り替えることになるそうです。
保存的治療は、虫垂が残るため約2割が再発するという報告があるそうです。
また壮年以降の虫垂炎には、盲腸がんや虫垂がんが原因の場合があるので、保存的治療だけではがんを放置してしまうというデメリットが有るそうです。
そのため、保存的療法後に待機的に虫垂切除術を行う場合が増えているそうです。
虫垂炎は誰でもがかかり得る病気なので、医師と相談して体に負担をかけない治療法を選択しましょう。