薬の副作用のリスクを減らすにはどうしたらいいの?
もくじ
薬の副作用ってどんな症状?
薬には、効果=主作用というプラスの反面、副作用というマイナスの面もあります。
例えば
・花粉症の薬を飲んだら鼻水は止まったけど眠れなくなった
・胃腸薬を飲んだら胃の痛みは治まったけど口が乾くようになった
・解熱剤を飲んだら熱は下がったけど発疹が出てしまった
など
でも副作用は薬を飲むと必ず起こるわけではありませんし、副作用の症状は個人差があります。
人によっては「アナフィラキシー」などの重い副作用が起きることもあります。
重い症状のアナフィラキシー
アナフィラキシーはアレルギー反応の一種で、皮膚のかゆみやじんましんなどから始まり、ひどくなると呼吸困難やアナフィラキシーショックなど生死に関わるほどの重症になることもあります。
アナフィラキシーの症状
◆皮膚の症状(全身)
・じんましん
・かゆみ
・皮膚が赤くなる
◆呼吸器の症状(全身)
・息切れ
・せき
・呼吸がゼーゼー、ヒューヒューする
◆粘膜の症状
・くちびる、舌、口の中が腫れる
・まぶたが腫れる
◆アナフィラキシーショック)
生死に関わるほど重症化することも
・血圧の低下
・倒れる
・失禁する
妊娠中の女性やお年寄りは特に注意!
薬局で処方される薬やドラッグストアなどで買える市販の薬の説明書には、起こりやすい副作用の説明や注意が書かれていますので、よく読んで確認しましょう。
副作用が現れやすい人
① アレルギーのある人
② 過去にひどい副作用を経験したことがある人
③ 肝臓や腎臓など、薬の成分の代謝、排せつに関係する臓器に疾患のある人
④ 複数の薬を飲んでいる人
⑤ 妊娠中の女性、妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性
⑥ 高齢者
などは、特に副作用が現れやすいので、医師や薬剤師に相談してから使用しましょう。
また、薬の用法、用量を守らなかったり、ほかの薬や食べ物、飲み物との組み合わせが悪くても副作用の原因になりますので、副作用のリスクを減らすためにも、医師や薬剤師の指示や薬の説明書の注意を守りましょう。
異常を感じたらすぐに専門家に相談!
副作用は、ひどくなる前に治療することが大切ですので、薬を使用して異常を感じたらすぐに医師や薬剤師などの専門家に相談しましょう。
◆相談するときは、
「何という薬を」
「どのくらいの量・期間使用しているか」
などを説明できるようにしておきましょう。
医師から処方された薬は自己判断で止めちゃだめ!
副作用が出たからと言って、医師から処方された薬を急にやめてしまうと、治療している病気を悪化させてしまうことがあります。
自己判断で薬の使用をやめたり、量を減らしたりしないで必ず医師に相談しましょう。
副作用に早く気づくには!
副作用に早く気づくためには、自分が使用する薬の起こりやすい副作用について、事前に知っておくことが重要です。
薬の説明書をよく読んで、どのような副作用が起こりやすいか事前に確認しておきましょう!