腱板断裂の症状と痛み|肩を上げると痛いでも五十肩じゃないかも?
もくじ
腱板断裂とは
腱板断裂とは、肩の骨についている筋肉のスジである腱板の一部、または全体が断裂してしまった状態だそうです。
腱は、筋肉が硬についている箇所のことで、腱板は棘上筋腱など、肩を覆う四つの筋肉で構成されるインナーマッスルのことだそうです。
腕を上げたり回したりする動くを支える重要な働きがあるそうです。
その一部、または全体が断裂してしまった疾患を腱板断裂と呼ぶそうです。
五十肩との違いは?
五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節の周囲に炎症を起こしてしまい、関節が癒着して動きが固くなる疾患だそうです。
肩の可動域が非常に狭くなるそうですが、腱板断裂は痛みや違和感が出ることはあっても、可動域が狭まることはまれだそうです。
また、四十肩や五十肩は40代や50代がかかりやすいですが、腱板断裂は60歳以降に発症することが多いそうです。
腱板断裂の症状と原因
腱板断裂の主な症状は、腕を横に上げると水平の辺りでひっかかり痛むそうで、肩を動かすとこすれる音がしたり、腕を横に水平に上げ、わずかな抵抗を加えると腕が下がったりするそうで、
たった状態で、腕を横から頭上に上げていくと、60度から120度の間で痛みが出ることが多いそうです。
主な原因は加齢による腱の変性だそうで、利き手に起こることが多いそうで、使いすぎや筋力低下なども原因となり、何らかの動きの際に切れてしまうそうで、転んで肩を打った外傷などをきっかけに、腱板が断裂する場合もあるそうです。
痛みが出る原因
ある調査では症状があるないに関わらず、50代で13%、60代で25%、70代で46%が発症していたそうで、3分の2は痛みがなかったそうです。
痛みは、腕を上げた時などに断裂して腫れた腱板の端と、肩甲骨が衝突(インピンジメント)し痛みが出るそうです。
また、就寝中にあおむけになると、肘が背中側に落ちるので肩が引っ張られ痛む夜間痛も多いそうです。
肘が落ちないように、肘のあたりにクッションを置くと痛みが軽減するそうです。
腱板断裂は自然に治るの?
一度断裂した腱板は自然に治ることはないそうです。
放っておくと、約半数は断裂が1年で約2~3ミリ広がったという報告があるそうです。
断裂の大きさと痛みの大きさは関連していないそうですが、気が付かないうちに断裂が広がってしまう場合もあるそうなので、早めに受診することをおすすめします。
腱板断裂の治療法
腱板断裂の治療法には、保存治療と手術があります。
保存治療
消炎鎮痛剤の飲み薬や貼り薬を処方したり、ステロイドやヒアルロン酸の注射を行ったりするそうです。
その上でリハビリや運動療法を行うそうです。
肩は頻繁に動かす関節なので、固定すると可動域が狭くなってしまうので、急性期以外の場合は痛くない範囲でリハビリや運動療法を行うそうです。
手術
保存療法を3ヶ月続けても効果がない場合に手術を行うそうです。
手術には大きく分けて鏡視下腱板修復術と人工肩関節置換術の2種類あるそうです。
◆鏡視下腱板修復術
肩の皮膚に、1センチほどの切開を計5箇所入れ、関節鏡を使って手術するそうで、切れて縮んだ看板を内側から外側へ引っ張り出し、専用のビスと糸を使って上腕骨に縫合する手術。
◆人工肩関節置換術
断裂が大きい場合に行うそうで、上腕骨と肩甲骨の一部を人工関節に置き換える手術。
いずれの手術も1ヶ月ほど入院しリハビリが行われるそうです。
断裂が広がる前に、早期発見し早期治療することが大切なので、五十肩と決めつけずに早めに整形外科を受診しましょう。