脱水症状は冬にも起こるって知っる? かくれ脱水の特徴と対処法
もくじ
冬にも起こる脱水症状
夏だけでなく冬にも起こる脱水症は、ウイルス疾患による発熱、下痢、嘔吐などで水分不足状態になってしまう場合と、空気の乾燥による湿度の低下や、汗以外で体内から奪われる不感蒸泄の増加によるものの2つに分けられます。
冬は喉が渇きにくく、水分摂取量も減るので意外と脱水症が多いそうですよ。
夏は汗を大量にかくので気づきやすいですが、冬は目立った症状もなくじわじわと進むので、自覚がない場合が多く気づかないうちに発症してしまいます。
特にお年寄りや病弱な人は注意が必要です。
かくれ脱水の特徴と対処法
なかなか気づかない冬のかくれ脱水症ですが、体から出される脱水症のサインと対処法を紹介します。
皮膚の乾燥
手などの皮膚がカサカサすることがありますが、これは体の中で乾燥が始まっているサインです。
スポーツドリンクやイオン飲料などで、水分と電解質を補給しましょう。
口の中の粘つき
口の中が粘ついたり、食べ物が飲み込みにくくなったりしtら、脱水が始まり水分不足になっているサインです。
発熱したりすることもありますので、下痢や嘔吐がなくても経口補水液を少しずつ飲みましょう。
体のだるさ
脱水症状の初期には体のだるさが現れます。
下痢や嘔吐でだるさを感じる場合は、体が水分を欲している状態です。
しかし、水分だけでは体液中の電解質濃度が低下してしまうので、経口補水液を飲んで電解質を補給しましょう。
目まいやふらつき
熱中症にも見られる、目まいや立ちくらみ、フラつきなどは脱水症がかなり進行しているサインです。
放っておくと血圧低下になってしまうので、すぐに経口補水液を飲みましょう。
経口補水液を飲むときには、もどしそうな感じがするときは30分ほど様子を見て、もどさないようなら少量を数回補給するようにしましょう。
また、体を冷やしたくない場合は、常温か温めて飲みましょう。
経口補水液を1.5リットル以上飲んでも症状が改善されなかったり、飲めない状態の場合は医療機関を受診しましょう。
かくれ脱水の予防法
かくれ脱水を防ぐには、空気の乾燥を防ぐことが重要です。
部屋の空気の乾燥を防ぐ方法を紹介しますので、出来ることをやってみてください。
① 加湿器を使用する
② 室内の換気を行う
③ 洗濯物を部屋に干す
④ 室内で植物を育てる
⑤ 水を張ったバケツにタオルを掛けておく
⑥ 施灸ストーブの上にミスを入れたやかんを乗せる
コロナ禍のマスクにも注意しましょう!
コロナ禍でマスクをするのが日常になっています。
マスクは喉の乾きを鈍らせるので、喉が渇かなくても定期的に水分を補給することを心がけましょう。
摂取の目安はコップ1杯(160ml)で、トイレが近かったり飲みきれない場合は、50~100mlです。
また、水分の補給の間隔を2時間以上あけないようにしましょう。
入浴前後のいずれか、睡眠の前後両方に水分を取りましょう。
疑いがあれば医療機関を受診しましょう!
脱水症が原因で病気を発症する場合も少なくないので、経口補水液を飲んでも改善しない場合は、かかりつけの病院などで脱水症かどうか診てもらいましょう。
脱水症が重度の場合は点滴治療が必要な場合があります。