睡眠時随伴症の原因とは|よく見られる症状や異常行動と治療法


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睡眠時随伴症とは

睡眠時随伴症とは入眠時、睡眠中、覚醒時に起こる異常行動のことで、パラソムニアともいいます。

大きく分けてノンレム睡眠中に起きるものと、レム睡眠中に起きる場合があります。

睡眠中には、深い眠りのノンレム睡眠と、体は眠っていても脳は活動しているレム睡眠を交互に繰り返しています。

ノンレム睡眠中の異常行動は小児に多く、睡眠時遊行症(夢遊病)や夜驚症などが起こります。

レム睡眠中の異常行動は、50歳以上の男性に多いレム睡眠行動障害などがあります。

 

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夜驚症とは

夜驚症とは深い眠りについている時に、突然泣き叫んだり、叫び声を上げておびえ暴れたりする睡眠障害のことです。

夜驚症は深い眠りについている時に、部分的に目を覚ました状態なので、家族が話しかけても聞こえていません。

そのため目を覚ました後は、ほとんど何もおぼえていません。

また発達障害とは関係なく、3~6歳くらいの子供におおく見られますが、ほとんどの場合、思春期までに自然治癒することが多く、通常は経過観察になり特別な治療は行いませんが、子供を安心させることが効果的だそうです。

また、長くとも10分ほどでおさまるので、無理に起こさず見守りましょう。

 

睡眠時遊行症(夢遊病)とは

睡眠時遊行症とは夢遊病とも呼ばれ、睡眠中に突然起き上がって歩き回ったり、歩きながらつぶやいたりする睡眠障害のことです。

話しかけてもほとんど反応はなく、起こそうとしても起こすことは難しく、目が覚めてもその間のことはほとんど覚えていません。

3歳から8歳ごろの子どもに多くみられますが、夜驚症と同様に思春期までに自然治癒することが多く、通常は経過観察になり特別な治療は行いません。

また、起こすとかえって興奮することがあるので、落ち着くまで優しく見守りましょう。

 

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レム睡眠行動障害とは

レム睡眠行動障害とは睡眠中に悪夢をみて、悪夢と同じ行動をしてしまう睡眠障害です。

はっきりした口調で寝言を言ったり、起き上がって暴れだし殴ったり蹴ったりして家族が怪我をする危険があります。

レム睡眠は体は眠っていますが、脳は活発に活動している状態でいろいろな夢を見ます。

通常は筋肉が弛緩していて動きませんが、レム睡眠行動障害が起こると筋肉が覚醒状態になり、夢を見ながら話したり体が動たりします。

特に悪夢を見ることが多く、恐怖感や悪夢に合わせて体が動いてしまいますが、起こされたり目覚めたときには夢の内容を覚えている場合が多いそうです。

 

レム睡眠行動障害の原因と治療法

レム睡眠行動障害の多くは原因不明だそうですが、脳の睡眠をつかさる部位に異常が発生することで起きると考えられて、パーキンソン病やレビー小体型認知などの発症につながる恐れがあります。

治療には非薬物療法と薬物療法があります。

非薬物療法では、本人や家族がケガをしないように寝室の環境を整え、クッションなどを置いてケガをしにくい環境を作ります。

ストレスや過度の飲酒はレム睡眠行動障害を誘発するので、ストレスをためないようにリフレッシュしたり、飲酒の量を減らし、特に就寝前は控えましょう。

また、恐怖を感じる映画やドラマも控えましょう。

 

非薬物療法では改善しない場合は、薬物療法が行われます。

筋肉を弛緩させる効果があり、異常行動を抑える抗てんかん薬のクロナゼパムなどが使われ、9割近くが改善されています。

 

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