加齢性鼻炎とは|風邪やアレルギーではない鼻水が出てませんか?
もくじ
加齢性鼻炎とは
加齢性鼻炎とは、加齢に伴い鼻粘膜の萎縮や機能低下によって起こる水性鼻漏(鼻水)で、鼻水以外の症状がない場合が多く、老人性鼻漏とも呼ばれているそうです。
発熱や倦怠感、目のかゆみなどがなく、鼻水だけが出るそうで個人差はあるそうですが60歳を過ぎた頃から出始めることが多いそうで、
以下のような特徴があるそうです。
・無色透明で粘り気がない
・寝起きや朝に多く出る
・くしゃみなど他の症状が見られない
・風を引いていないのに出やすい
・熱いものや辛いものを食べたときに出やすい
以上のような症状がある場合は、加齢性鼻炎(老人性鼻漏)の可能性が高いので耳鼻咽喉科を受診しましょう。
粘膜機能が低下するとなぜ鼻水が出るの?
鼻の粘膜は加温・加湿器の役割を担っているそうで、呼吸の際に鼻を通過する空気の温度と湿度を適切に調整して肺に送っているそうで、極寒の地でも冷たい空気を粘膜が温めているそうです。
若い頃は弾力のある粘膜も、加齢に伴い固くなり機能も低下しやすくなるため、萎縮した粘膜は鼻から吸った空気の温度を上げることができず、鼻腔の温度が下がってしまいます。
その後、肺などで温められ加湿され鼻に戻るそうですが、鼻腔で冷えてしまうため空気中の水分が鼻水のようになり、ダラダラと外に出てくるそうです。
本来の鼻水は、粘膜の中にある鼻腺から分泌されるそうですが、加齢性鼻炎の場合は分泌されるのではなく結露のようなものなので、鼻水を止める薬などは効果がないそうです。
加齢による生理的な変化が原因で起こる症状なので、病気としての対処では改善されないそうです。
症状を良くする方法
症状を良くするポイントは、自分で鼻を温めて粘膜の温度を上げることだそうです。
鼻を温める
39~40度程度に温めた生理食塩水で鼻の中を1日2~3回鼻うがいをする。
生理食塩水は、1リットルの水に対して約9グラムの食塩を混ぜれば自分で作れるそうです。
市販の鼻うがい用の器具でもよく、風の予防にもなるそうですよ。
体を温める
38~40度程度のお湯で足湯や全身入浴することも効果的だそうです。
全身入浴の場合は、湯気を鼻から吸うように意識するといいそうです。
マスクをする
マスクをするのも、自分の息がマスクの中で加温加湿機能をするのでいいそうですよ。
他にも八味地黄丸や当帰芍薬散、麻黄など、体を温める漢方薬もおすすめだそうです。
加齢性鼻炎以外の鼻水
加齢性鼻炎以外の原因でも以下のような鼻水を伴う鼻炎があります。
・感染性鼻炎
・アレルギー性鼻炎
・外傷や脳の損傷による交感神経支配過誤
・血管運動性鼻炎
などの可能性もあるので、早めに病院で診てもらいましょう。