ワクチンの接種開始時期はいつ・強制なの? 接種のスケジュールと流れ
もくじ
新型コロナウイルスワクチンの接種は強制なの?
新型コロナウイルスワクチンの接種について厚生労働省は以下のように発表しています。
「新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種は、強制ではありません。
しっかり情報提供を行ったうえで、接種を受ける方の同意がある場合に限り接種が行われます。
予防接種を受ける方には、予防接種による感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、自らの意志で接種を受けていただいています。
受ける方の同意なく、接種が行われることはありません。」
また、接種を受けた後に副反応が起きた場合のために、健康被害救済制度も設けられていますので、しっかりワクチン等の情報を確認して判断しましょう。
新型コロナウイルスワクチンの優先順位
厚生労働省は、ファイザー社の申請した新型コロナウイルスワクチンを15日に正式承認し、17日から接種を始める方向で進めています。
接種は大きく3グループに分けて以下の順で行われるそうで、費用は無料、接種回数は2回の予定です。
① 医療従事者
はじめに国立病院機構などの医療従事者1~2万人を対象に先行接種が行われます。
その後、その他の病院や診療所、薬局、訪問看護ステーションの職員、自治体でコロナ対策業務に携わる職員、感染者らを搬送する救急隊や海上保安庁職員、自衛隊員など370万人に優先接種が行われます。
② 高齢者
重症化のリスクが高い65歳以上の高齢者(1957年4月1日以前生まれ)3600万人を対象に、4月1日以降に市区町村で接種を行います。
その後、高齢者施設等の職員(200万人)や基礎疾患ある人(820万人)を優先に接種が行われます。
ワクチンの供給量により60~64歳750万人に接種。
③ その他の人
未接種の人全員を対象に接種が行われます。
ただし、妊婦さんを優先するかどうかや、16歳未満・子どもが接種の対象となるかどうかなどについては、安全性や有効性の情報などを見ながら検討されます。
基礎疾患の範囲
第43回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会で検討され、現時点の基礎疾患(持病)の範囲を紹介します。
◆以下の病気や状態の方で、通院/入院している方
・慢性の呼吸器の病気
・慢性の心臓病(高血圧を含む。)
・慢性の腎臓病
・慢性の肝臓病(肝硬変等)
・インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
・血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
・免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む。)
・ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
・免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
・神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
・染色体異常
・重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した状態)
・睡眠時無呼吸症候群
◆基準(BMI 30 以上)を満たす肥満の方
などで、証明書は不要ですが接種時に医師に申告する必要があります。
接種場所とスケジュール
ワクチンの接種場所
接種は、住民票がある市区町村の医療機関や体育館などの接種会場で行われます。
ただし以下の場合は、住民票がある市区町村以外で接種できる用になる見込みだそうです。
・入院・入所中の住所地以外の医療機関や施設でワクチンを受ける方
・基礎疾患で治療中の医療機関でワクチンを受ける方
・住まいが住所地と異なる方
接種のスケジュールと手続き
① 接種券(クーポン券)の郵送
接種対象者に、市区町村から案内と接種券(クーポン券)が郵送されます。
② 電話やインターネットで予約
ワクチンを受けることができる医療機関や接種会場は、接種総合案内サイトが設置される予定だそうですので、電話やインターネットで予約してください。
また、市区町村からの広報なども確認してください。
③ ワクチン接種会場
ワクチン接種を受ける際には、市区町村から郵送された「接種券」と「本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)」が必要になります。