インフルエンザの流行時期は? 例年以上に注意しましょう!
インフルエンザの流行時期
インフルエンザウイルスは、空気が乾燥し気温が低い環境で活発になるので冬に流行しやすいですが、年によっては夏が過ぎた頃から感染者が増加する場合もあるそうですよ。
いったん流行が始まると、短期間でたくさんの人に感染が拡がります。
例年11月から3月に流行し、1月から3月に流行のピークを迎えます。
厚生労働省によると、令和2年10月5日から令和2年10月11日までのインフルエンザの発生状況は全国で17件で、昨年4421件に比べ大幅に減少しています。
==> インフルエンザに関する報道発表資料 2020/2021シーズン
今年は新型コロナウイルス感染症の予防のため、マスク、手洗い、3密の回避などを行ったため、大幅にインフルエンザの患者が減ったようです。
インフルエンザと新型コロナウイルスは同時流行するの?
今年は大幅にインフルエンザの患者が減ったようですが、新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されています。
しかし、新型コロナウイルスについてはまだまだ解明されていないことが多く、専門家や医療関係者でも同時流行するかはわからないそうです。
もし同時流行したら大変な事態になることが予想されています。
そのためにもしっかり警戒し、準備や対策をしておく必要があります。
インフルエンザと新型コロナウイルスの違い
ではインフルエンザと新型コロナウイルスの違いはどんな点でしょうか。
◆感染経路
主な感染経路は共通しています。
・せきやくしゃみなど一緒に放出されたウイルスによる「飛沫感染」
・感染者が触ってウイルスがついたものが手について、口や鼻、目などから侵入する「接触感染」
◆潜伏期間とウイルスが排出される期間
インフルエンザは1~2日の潜伏期間で、排出される期間は5~10日(5~6日)
新型コロナは1~14日(平均 5、6日)の潜伏期間で、排出される期間は10日以内
◆ウイルス排出のピーク
インフルエンザは、発病後2~3日
新型コロナは、発病1日前
◆特徴的な症状
共通した症状は、発熱、せき、のどの痛み、倦怠感、頭痛、関節痛や筋肉痛、嘔吐、下痢など
特徴的な症状は、
インフルエンザは、突然高熱が出る
新型コロナは、味やニオイがわからない
◆致死率
インフルエンザの多くは軽症から中等症で、致死率は0.1%以下
新型コロナは、高齢者や持病のある人は重症になる可能性があり、致死率は3~4%
◆ワクチン・治療薬の有無
インフルエンザはワクチンがあるので重症化を予防でき、タミフルなどの治療薬もあります
新型コロナはワクチは有効性が確認されたワクチンはなく開発中で、治療薬についても開発中で世界中で臨床試験が実施されています
同時流行へ備えましょう!
同時流行に備えるには、マスクの着用、手指の消毒(手洗い)、3密(密閉、密集、密接)の回避など、今まで行っていた感染予防を続けることと、インフルエンザワクチンの接種をすることが重要です。
インフルエンザワクチンは感染を完全には抑えることはできませんが、重症化を予防することができます。
特にお年寄りは肺炎などの合併症を引き起こしやすく、死亡率も高いそうです。
また、若くて健康でも「インフルエンザ脳症」を引き起こす可能性があるので、油断せずにインフルエンザワクチンを接種しましょう。